日本書紀 巻第五
御間城入彦五十瓊殖天皇 七
この後、
倭迹々日百襲姫命
(やまとととひももそひめのみこと)は、
大物主神の妻となりました。
しかし、
その神は常に昼は現れず、
夜にだけやってきました。
倭迹々日百襲姫命は夫に語りかけて、
「倭が君は、いつも昼は会えないので、
はっきりとその尊顔(おかお)を
拝見することができません。
願わくば、
しばらく留まり、
明日の朝は美麗(うるわしき)なお姿を
仰ぎ見たいのです」
といいました。
大神は、
「言う通りだ。
吾は、明日の朝に
お前の櫛笥(くしげ)に入っていよう。
吾の姿を見ても驚かぬように」
と言いました。
このように聞くと
倭迹々日百襲姫命は心中密かに
怪しいと思いました。
夜明けがくるのを待ち櫛笥を見ると、
遂に美麗(うるわしき)な
小さな蛇がいました。
その長さ、太さは、
着物の紐のようでした。
すなわち、驚いて叫びました。
その時、大神は恥じて、
すぐさま人の姿に変わりました。
そして、妻に、
「汝、耐え忍ぶことができないで、
吾に恥をかかせた。
吾は還る事で汝に恥をかかせよう」
といい、
大空を踏んで御諸山(三輪山)に
登っていきました。
倭迹々日百襲姫命は
それを仰ぎ見ていましたが、
悔いてその場に(ヘナヘナ)と
座り込んでしまいました。
そして箸で陰部をついて
亡くなってしまいました。
そこで大市(おおいち)に葬りました。
時の人は、
墓を名付けて、
箸墓といいました。
この墓は昼には人が造り、
夜には神が造りました。
大坂山の石を運び造ったのですが、
山から墓に至るまで、
人民が立ちならび、
手から手へ渡して運びました。
時の人が歌って、
大坂に 上までつづく
石の群を 手渡しでもち越したなら
もち越せるかな。
・櫛笥(くしげ)
櫛を入れる箱
・大市(おおいち)
桜井市北部
感想
今回は、
崇神天皇のお話から変わり、
倭迹々日百襲姫命と大物主大神のお話ですね。
結婚したはいいけれど、
夜しか通ってこない旦那さん。
ソリャ、
電気のない時代に
夜しか会えないとなると、
顔を拝見したくもなりますなぁ。
そこで、
旦那さんにお願いして
朝まで過ごして
お顔を見せてとお願いする妻。
それを了承した、
大物主大神。
そこで、
櫛笥に本来の姿で入っていたところ。
それを見た、
倭迹々日百襲姫命は驚き声をあげた。
イヤ、
姿を見ても驚くなと言われても、
蛇が入っていたら
誰だって驚きますわ。
驚いたことを怒って、
家に帰ってしまった大物主大神。
不敬覚悟で物申す。
もっと寛大になってください。
このお話で一番納得いかない事。
日本神話って、
ホト(陰部)を鋭いものでついて亡くなる。
多くないですか?
そのような亡くなり方って、
神話以外で聞いたことないし。
何かの例えなのでしょうか?
うーむ🧐
さて、亡くなってしまった
倭迹々日百襲姫命。
彼女の為のお墓が造られました。
昼は人間が
夜は神様が…
蛇の姿の神様…
実は宇宙人だったりして😏
半分宇宙人が造ったお墓。
何か秘密が隠されていたりして😆
はっ😳
厨二病の症状が出た。
😅すみません。
さて、今日はこの辺で。
明日も続きます。
最後まで読んで頂き
ありがとうございました。