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リートリンの覚書

天皇とは? 即位礼正殿の儀


即位礼正殿の儀


2019年10月22日午後一時より、
皇居宮殿正殿・松の間で
即位礼正殿の儀が執り行われました。



即位礼正殿の儀とは、
天皇陛下が自らの即位を
国内外に宣明する儀式です。

この儀式の参加者は
天皇陛下・皇族方・内閣総理大臣、
世界195か国の国家元首ら
総勢約2500人が参列しました。



当日は、
台風20号から変わった低気圧の
影響による雨天のため、
「雨儀」の形をとり、

中庭の装飾を行わず、
装束姿の宮内庁職員らの人数を減らし
宮殿内に配置しました。

色とりどりの旛は
予定通り中庭に掲げられました。


即位礼の歴史


即位礼の儀は、
飛鳥時代以降、
中国王朝風の様式が用いられてきましたが、

明治の初めに王政復古の精神により
簡素な純日本風に変更されました。

しかし、
大正以降、
国内外の人々に広く即位を披露するために、
壮麗な明治以前の様式に
新たな改良を加えました。

平成、令和も大筋
それに倣って行われました。

即位礼の場は、
平安時代の即位礼は大極殿で行われ、

中世以降から昭和天皇の時までの
歴代天皇の即位礼は紫宸殿で行われました。
紫宸殿
出典:Wikipedia

平成・令和は
皇居宮殿正殿・松の間で行われました。

皇居宮殿正殿・松の間
平成の即位礼正殿の儀

旛の意匠は、
江戸時代までは、
青龍・白虎など中国の
伝統上の神獣が描かれていましたが、

明治の即位礼では、
榊に紙垂(しで)を付けた
玉串のような幣旗(へいき)に変りました。

しかし、
大正と昭和になりますと、
神武天皇ゆかりの
八咫烏や霊鵄(れいし)の形を
刺繍した鮮やかな
大錦旛(だいきんばん)が用いられました。

平成では、
伝説に基づく要素を省き、
太陽や月、菊花紋が施されています。


旛(ばん)について


旛は、
儀式を荘厳な雰囲気を演出するために
用いられます。 

出典:Wikipedia

①万歳旛
(ばんざいばん)
縦550cm×横90cm

万歳旛は、
天下太平の世の中が
いつまでも続くようにと
願いを込めて作られています。

令和の即位礼正殿の儀で使用された旛は、
安倍首相が書いた
「万歳」の文字を刺繍したものです。

②日像纛旛
(にっしょうとうばん)
縦550cm×横90cm

瑞雲模様赤地錦地の上に
金色の太陽が刺繍で浮かび上がる絵柄です。
日像・月像ともに宇宙を象徴しています。

③月像纛旛
(げっしょうとうばん)
縦550cm×横90cm

日像纛旛とは対照的に
瑞雲文様白地錦地の上には
銀色の月が刺繍されています。

④菊花章大錦旛
(きっかしょうだいきんばん)
縦550cm×横90cm

右方は赤地に雲がたなびく形を表した
「五彩瑞雲赤地錦」に、

皇室を表す金色の菊の御紋章が
織りだされています。

左方は白地に同じく
雲がたなびく形を表した
「五彩瑞雲白地錦」に、
金色の菊の御紋章が刺繍されています。

⑤菊花章中錦旛
(きっかしょうちゅうきんばん)
縦450cm×横85cm

青、黄、赤、白、紫の五色があります。
各色地の上に金色の菊の御紋章が
織りだされています。

⑥菊花章小錦旛
(きっかしょうしょうきんばん)
縦400cm×横76cm

青、黄、赤、白、紫の五色があります。
各色地の上に金色の菊の御紋章が
織りだされています。
平成の即位礼正殿の儀


令和の即位礼正殿の儀
のハプニング


令和元年10月22日に行われた
即位礼正殿の儀は、

雨天の為、
雨儀の形をとり。
皇居宮殿の正殿の前庭には
26本の万歳旛だけが並べられました。

しかし、
午前11時35分ごろに、
正殿にむかって右奥にある
菊花章大錦旛が落下。

しばらくして
担当者が駆け寄り回収しましたが、
再び掲げられることはありませんでした。

秋篠宮殿下ら皇族方々の入場が始まり、
儀式開始まであと5分となった時に、

同じく右側中ほどの菊花章中錦旛と、
最前列の万歳旛が相次いで落ちました。

儀式の開始5分前の出来事だったため、
再び掲げられることはありませんでした。

旛が倒れるというハプニングのため、
儀式の開始が5分遅れました。


感想

旛が落下するハプニング。
ちょっと気になり記事にしました。

何のことはない
台風から変わった低気圧による
強風で吹き飛ばされただけの事
、と言われたらそれまでですが…

何か気になります。

雨が上がり晴れ間が現れ、

そして、
皇居の上に虹が掛かり

また、
富士山では初冠雪が観測された。

瑞兆と思われる現象が多々起きた反面、

旛が3本落下するという、
余りよろしくないことが起きた。

落ちた旛は、
何を象徴しているのでしょうか?

さて、今日はこれで。

最後まで読んで頂き
ありがとうございました。


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