リートリンの覚書

天皇とは? 宮内庁職員と内廷職員


宮内庁職員と内廷職員


宮内庁は内閣総理大臣の管理の下にあり、

皇室関係の国家事務のほか、
天皇の行う国事行為のうち
外国の大使・公使を接受することと
儀式を行うことに関する事務を行い、

天皇皇后や皇族方の
さまざまなご活動のお世話をしています。
また、御璽・国璽を保管しています。


宮内庁内の部署は、
仕事の内容により
「オモテ(表)」と「オク(奥)」
と称されることもあります。

「オモテ」は、
事務方の長官官房の部署を中心に構成され、
秘書課、総務課、
主計(しゅけい)課、用度課など、
仕事の内容が明らかな仕事。

一方、
天皇皇后の側近である侍従職や
上皇上皇后両陛下の側近である上皇職、
秋篠宮家の側近である皇嗣職などは
「オク」といわれています。

戦前に比べると、
現在は「オモテ」と「オク」の境界が
強く意識されることが
なくなってきているといわれています。


職員


宮内庁職員は
特別職と一般職で構成されています。


特別職


令和2年70人

1・国家公務員法で規定するもの。
宮内庁長官、侍従長、上皇侍従長、
皇嗣職大夫、式部官長、侍従次長、
上皇侍従次長

2・人事院規則で規定するもの。
宮内庁長官秘書官、宮務主管、皇室医務主管、
侍従、女官長、女官、侍医長、侍医、
上皇侍従、上皇女官長、上皇女官、
上皇侍医長、上皇侍医、皇嗣職宮務官長、
皇嗣職宮務官、皇嗣職侍医長、皇嗣職侍医、
宮務官、侍女長


一般職


令和2年1003人

宮内庁次長以下の
内閣府事務官、内閣府技官など。


宮内庁諸職務とは?


宮内庁の方々は
どのようなお仕事をしているのでしょうか?
その一部をご紹介します。


秘書課


皇室会議に関すること及び
皇室制度の調査統計のほか、

公文書の接受発送、
文書の審査進達、
官報掲載等の文書事務並びに職員の人事、
給与、保険及び福利厚生に
関することを担当しています。


総務課


行幸啓に関すること、
災害に対するお見舞金、
優良社会事業団体等に対する
事業奨励金などの賜与。

献上品の受納、拝謁、お茶等、
新年・天皇陛下誕生日の一般参賀、

報道に関すること、
広報に関すること及び
皇居・赤坂御用地の勤労奉仕作業に
関することを担当しています。


侍従(じじゅう)と女官(にょかん)


天皇皇后の側近として仕えるとともに、
御璽および国璽を保管する部署を
侍従職といいます。

侍従職は侍従長の統括の下に、
侍従次長、侍従、女官長、女官、侍医長、
侍医などの職員で構成されます。

宮内庁組織令では、
女官の仕事は皇后の側近に
関することとされますが、

実際には侍従と女官で厳密な
線引きがされているわけではありません。

侍従には、
外務省や総務省など中央官庁からの
出向者もいます。

祭事の折には
平安朝の古式装束を着用し、
宮中晩餐に出席するときは
燕尾服やタキシードを着用しながら、
側近として様々な業務を行います。


上皇職


上皇侍従長の統括の下に、
上皇侍従次長、上皇侍従、上皇女官長、
上皇女官、上皇侍医長、上皇侍医などの
職員で構成されます。

上皇上皇后両陛下の
直接お身近のことを担当しています。


皇嗣職


皇嗣職大夫の統括の下に、
皇嗣職宮務官長、皇嗣職宮務官、
皇嗣職侍医長、皇嗣職侍医などの職員が、

秋篠宮皇嗣同妃両殿下・眞子内親王殿下・
佳子内親王殿下・悠仁親王殿下の
直接お身近のことを担当しています。


宮務課(きゅうむか)


常陸宮、三笠宮、高円宮の
各宮家に関する事務を担当する課です。

各宮家に一人ずつ配置された
事務方の長を宮務官といいます。

宮妃のお世話は、
主に女性の特別職である侍従長が
取り仕切っています。


御用掛(ごようがかり)


宮内庁長官が任命する
非常勤の国家公務員です。

専門的な知識や経験を生かし、
皇室に奉仕する人で、
定数はありません。


内廷職員


天皇家直属の私的職員です。
給料は内廷費から支出されます。

宮中祭祀をつかさどる
掌典(しょうてん)職や
生物学研究所の助手などがあります。

掌典職には、
宮司にあたる掌典長の下、
掌典次長、掌典、内掌典がいます。

掌典は神職、内掌典は巫女に相当します。


感想

宮内庁の仕事、
「オモテ」と「オク」
に関して気になり調べてみると、

「オク」を担当する侍従職たちは、
陛下のよき相談相手であることが
求められます。

しかし、
戦前の宮内省時代と比べると、
宮内庁職員が
「サラリーマン化」
していることが懸念されています。

宮内省時代の侍従は
陛下の姿勢が悪ければ厳しくしかり、
しっかりと教育をなさっていたそうです。

しかし現在の職員は、
官僚の仕事としてやっている
印象があるようです。

と、報道されていました。

確かに
皇居でお米が作られるようになったのも、
側近の方が天皇陛下に
稲作を勧められたからでしたね。

稲作を体験することより
国民の気持ちがより理解出来るし、
農業に従事されている方々の
励みにもなります。

おそらく側近の方は、
そこまで考え勧められたのでしょう。

昔の側近の方々は、
天皇陛下の為になることを
常に考えてお仕事をされていたと思います。

今は…
戦前と違い、
皇室のことを知る機会が少なくなりました。

そんな世の中で育った世代が
陛下の側近になっている。

😔

陛下を支え、
力になってくれる方が側近になられる事を
切に願います。

さて、
今日はこれで。

最後まで読んで頂き
ありがとうございました。



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