旧十一宮家について
後花園天皇の流れをくむのが、
現在の皇室および
内廷・秋篠宮・常陸宮・三笠宮・高円宮です。
それ以外の天皇の血筋では、
古い時代に分かれた
傍系方がいらっしゃります。
旧十一宮家
旧宮家は、
後花園天皇の男系子孫にあたる
現在の皇室とは
500年以上前に分岐しているため、
男系とはいえ血縁は非常に遠い存在です。
旧皇族の11家のすべて、
南北朝時代に
北朝第三代崇光天皇の皇子、
栄仁親王が創設し、
世襲親王家の筆頭であった
伏見宮の男系子孫にあたります。
・伏見宮(ふしみ)
・閑院宮(かんいん)
・山階宮(やましな)
・北白川宮(きたしらかわ)
・梨本宮(なしもと)
・久邇宮(くに)
・賀陽宮(かや)
・東伏見宮(ひがしふしみ)
・竹田宮(たけだ)
・朝香宮(あさか)
・東久邇宮(ひがしくに)
出典:Wikipedia
皇室離脱に至った経緯
戦後GHQに
皇財産の凍結を命じられたため、
経済的に従来の規模の
皇室を維持できなくなりました。
そのため、
十一宮家は皇籍離脱
(皇族の籍を離れて一般人になること)
することになりました。
その経緯は、
東久邇宮稔彦王は、
自らの臣籍降下を昭和天皇に申し出ており、
他の皇族も自分にならうよう求めました。
この動きに
昭和天皇や一部の皇族の
反対もありましたが、
最終的に11宮家
全て皇籍離脱することになりました。
皇室離脱後
彼らは、
一時金を得て民間人になりました。
皇籍を離脱した後も
皇室の親戚という立場には変わりなく、
現在でも皇室と親しく交流を続けています。
現在の皇室との関係
◇香淳皇后の実家
久邇家は香淳皇后(昭和天皇の皇后)の実家
◇明治天皇の女婿の家
朝香家・東久邇家・竹田家・北白川家
◇昭和天皇の女婿の家
東久邇家
出典:Wikipedia・香淳皇后
旧皇族の皇籍復帰問題
皇室では、
2006年の悠仁親王の誕生までの41年間、
男子の誕生がありませんでした。
一方、皇室典範では、
男系の男子しか
皇位継承することが
できないことになっています。
近い将来に
皇位継承資格者が
存在しなくなる皇位継承問題が
予測されています。
この問題への対策として、
旧皇族から男系男子を補充し
皇族の数を維持しようという考えが
提示されていますが、
皇室典範では、
皇族の身を離れた者が
再び皇族になることを禁止しています。
しかし、
以前の朝廷では、
いったん皇族でなくなった者が
再び皇族になられた例がいくつかあります。
旧皇族の方の中には、
皇位継承し、
さらに未来の皇位継承者を
生み出すことのできる
若い男性が若干名おり、
有事に備え各家は連絡会を結成しています。
出典:Wikipedia
(感想)
…GHQの皇室財産凍結がなかったら
皇位継承問題なんて出なかったでしょうね。
詳しい、
終戦直後の皇室経済詳細は、
こちら
しかし、
日本国憲法のことを
見直すよい機会を得たのではないでしょうか?
旧皇族の方の皇族復帰に関しては、
抵抗のあるかたが多いのが現状ですが、
男系では離れた親戚とはいえ、
女系となると、
明治天皇や昭和天皇の内親王が
嫁いでいらっしゃります。
血筋としては
問題ないのではないでしょうか?
また、
皇族の親戚ということで
”皇位を継ぐべき時がくるかもしれない”
と思い生きてこられたでしょうから、
何の問題もないのではないかと思います。
続く