日本書紀 巻第三十
高天原廣野姫天皇 五十三
・公卿大夫。百官らを饗応する
・新羅の使者の来日
・使者を種子島に派遣する
九年春正月五日、
淨廣貳を皇子舍人に授けました。
七日、
公卿大夫を內裏で饗(もてな)しました。
十五日、
御薪(みかまぎ)を進めました。
十六日、
百官人等を饗(もてな)しました。
十七日、
射りました。
四日でおわりました。
閏二月八日、
吉野宮に幸しました。
十五日、
車駕が宮に還りました。
三月二日、
新羅が、
王子の金良琳(きんりょうりん)、
補命(ふみょう)の薩飡(さつさん)の
朴強国(ぼくごうこく)等、
及び、
韓奈麻(かんなま)の
金周漢(きんしゅうかん)、
金忠仙(きんちゅうせん)等を遣わして、
請国の政を奏しました。
また、
調(みつき)を進め、
物を献(たてまつ)りました。
十二日、
吉野宮に幸しました。
十五日、
天皇は、吉野からかえりました。
二十三日、
務廣貳の文忌寸博勢
(ふみのいみきはかせ)、
進廣參の
下訳語諸田(しものおさのもろた)等を、
多禰(たね)に遣わして、
蠻(ひな)の居所を求めさせました。
・薩飡(さつさん)
新羅の官名のひとつ
・多禰(たね)
種子島
・蠻(ひな)
異民族
(感想)
持統天皇9年春1月5日、
淨広弍を、舍人皇子に授けました。
7日、
公卿大夫を内裏で饗応しました。
15日、
御薪を献上しました。
16日、
百官人らを饗応しました。
17日、
大射しました。
4日でおわりました。
閏2月8日、
吉野宮に、行幸しました。
15日、
車駕が宮に還りました。
3月2日、
新羅が、王子の金良琳、
補命の薩飡の朴強国ら、
および、
韓奈麻の金周漢、
金忠仙らを派遣して、
請国の政を奏上しました。
また、調(みつき)を献上し、
物を献上しました。
12日、
吉野宮に、行幸しました。
15日、
天皇は、吉野からかえりました。
23日、
務広弐の文忌寸博勢、
進広参の下訳語諸田らを、
種子島に派遣して、
異民族の居所を求めさせました。
明日に続きます。
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