日本書紀 巻第三十
高天原廣野姫天皇 五十二
・巡察使を諸国に派遣する
・藤原宮に遷居する
秋七月四日、
巡察使を諸国に遣わしました。
十五日、
使者を遣わして、
廣瀬の大忌神と龍田の風神を祀りました。
八月十七日、
皇女飛鳥のために、
沙門・百四口が度しました。
九月一日、
日蝕がありました。
四日、
吉野宮に幸しました。
二十二日、
淨廣肆の三野王(みののおおきみ)を
筑紫大宰率
(つくしのおおみこともちのかみ)に
拝しました。
冬十月二十日、
進大肆を、
白い蝙蝠を獲た者、
飛騨国の荒城郡(あらきのこおり)の
弟国部弟日(おとくにべのおとひ)に
賜りました。
あわせて、
絁(ふとぎぬ)・四匹、
綿・四屯、布・十端を賜りました。
その戸の課役は、
身に限り、
ことごとく免しました。
十一月二十六日、
殊死より以下を赦しました。
十二月六日、
藤原宮に遷居しました。
九日、
百官が朝で拝しました。
十日、
親王以下、郡司等に至るまでに、
絁(ふとぎぬ)、綿、布を賜りましたが、
各々差がありました。
十二日、
公卿大夫と宴(とののあかり)をしました。
(感想)
(持統天皇8年)
秋7月4日、
巡察使を諸国に派遣しました。
15日、
使者を派遣して、
広瀬の大忌神と龍田の風神を祀りました。
8月17日、
飛鳥皇女のために、
僧・104口が得度しました。
9月1日、
日蝕がありました。
4日、
吉野宮に行幸しました。
22日、
淨広肆の三野王を筑紫大宰率に
拝命しました。
冬10月20日、
進大肆を、
白い蝙蝠を捕らえた者、
飛騨国の荒城郡の弟国部弟日に与えました。
あわせて、
絁・4匹、綿・4屯、布・10端を
与えました。
その弟国部弟日を戸主とする戸の課役を、
弟日の1代に限って、
ことごとく免除しました。
11月26日、
斬刑以下を赦しました。
12月6日、
藤原宮に遷居しました。
9日、
百官が朝廷で拝礼しました。
10日、
親王以下、郡司らに至るまでに、
絁、綿、布を与えましたが、
各々差がありました。
12日、
公卿大夫と
宴(とののあかり)をしました。
明日に続きます。
読んでいただき
ありがとうございました。
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