日本書紀 巻第三十
高天原廣野姫天皇 五十四
・賀茂朝臣蝦夷らに賻物を与える
・雨乞い
夏四月九日、
使者を遣わして、
廣瀬の大忌神と龍田の風神を祀りました。
十七日、
直廣參を賀茂朝臣蝦夷
(かものあそみえみし)に贈りました。
あわせて、
賻物(ふもつ)を賜りました。
(本の位は、勤大壹です)
直大肆を文忌寸赤麻呂
(ふみのいみきあかまろ)に贈りました。
あわせて、
賻物を賜りました。
(本の位は、大山中です)
五月十三日、
隼人大隅を饗(もてな)しました。
二十一日、
隼人の相撲を、
西の槻(つき)の下で観ました。
六月三日、
大夫と謁者を遣わして、
京師(みやこ)、
及び、四畿內の諸社を詣でて、
請雨(しょうう)をしました。
十六日、
諸臣で年が八十以上、
及び痼疾(こしつ)の者に、
ものを賜りましたが、
各々差がありました。
十八日、
吉野宮に幸しました。
二十六日、
吉野からかえりました。
・賻物(ふもつ)
古代において,位を有する者が死亡した際に支給される葬祭料
・請雨(しょうう)
雨が降るように神仏に祈ること。雨乞い
・痼疾(こしつ)
容易に治らないで、長い間悩まされている病気。持病
(感想)
(持統天皇9年)
夏4月9日、
使者を派遣して、
広瀬の大忌神と龍田の風神を祀りました。
17日、
直広参を賀茂朝臣蝦夷に贈りました。
あわせて、賻物を与えました。
(本の位は、勤大壹です)
直大肆を文忌寸赤麻呂に贈りました。
あわせて、賻物を与えました。
(本の位は、大山中です)
5月13日、
隼人大隅を饗応しました。
21日、
隼人の相撲を、西の槻の下で観ました。
6月3日、
大夫と謁者を派遣して、
京師(みやこ)、
および、四畿内の諸社を詣でて、
雨乞いをしました。
16日、
諸臣で年が80以上、
および、持病を持つの者に、
物を与えましたが、
各々差がありました。
18日、
吉野宮に行幸しました。
26日、
吉野からかえりました。
明日に続きます。
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