魏志倭人伝・現代語訳20
会同のようす
原文其会同坐起、父子・男女無別。人性嗜酒。見大人所敬、但搏手以当跪拝。其人寿孝、或百年、或八九十年。
書き下し文その会同(かいどう)の坐起(ざき)には、父子・男女に別なし。人の性(さが)は酒を嗜む。大人(たいじん)を敬うところを見るに、但(ただ)手を搏(う)ち以て跪拝(きはい)に当てる。その人の寿孝は或は百年、或は八、九十年なり。
現代語訳
人々の集まりの坐起(ざき)には、
父子・男女に区別はありません。
人は酒を嗜む性質があります。
大人(たいじん)見て
敬意を表す場合は、
ただ手をうちて、
ひざまずいて拝することの
代りにしています。
その人々は長寿で、
或いはは百歳、
或いは八、九十年の者もいます。
・会同(かいどう)
人々の集まり
・坐起(ざき)
座ること、立ち上がること
・人性
生まれつきの性質
・嗜
甚だ好む。
・大人
長上に対しての尊称。
・搏
素手でうつこと
・跪拝(きはい)
ひざまずいて拝む
・寿孝
長生き
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参考
かくも明快な魏志倭人伝 木佐 敬久
富士房インターナショナル
倭人・倭国伝全釈 鳥越 憲三朗
中央公論新社
Wikipedia