リートリンの覚書

日本書紀 巻第二十九 天命開別天皇 十四 ・朝拝 ・とよのあかり ・大射 ・大伴連国摩呂らが新羅から帰国する



日本書紀 巻第二十九 
天命開別天皇 十四

・朝拝
・とよのあかり
・大射
・大伴連国摩呂らが新羅から帰国する



五年春正月一日、
群臣と百寮は、
朝で拝みました。

四日、
高市皇子(たけちのみこ)以下、
小錦以上の大夫等に、

衣、袴、褶(あわせ)、
腰帶、脚帶(あゆい)
及び机(おしまずき)、
杖を賜りました。

ただし、
小錦の三階だけは机を賜りませんでした。

七日、
小錦以上の大夫等に、
祿(ろく)を賜りましたが、
各々差が有りました。

十五日、
百寮と初位以上が、
薪(みまき)を進めました。

卽日、
悉く朝庭に集め、
宴(とよのあかり)を賜りました。

十六日、
祿を置いて、
西門の庭で射(う)ちました。

的にあてた者に、
則ち、祿を給わりましたが、
差が有りました。

この日、
天皇は嶋宮で、
宴(とよのあかり)をしました。

二十五日、
詔して、
「凡そ、
国司に任ずる者は、
畿內及び陸奧(むつ)、長門国を除き、
それ以外は、皆、
大山位より下の人を任ずるように」
といいました。

二月二十四日、
耽羅(たむら)の客に、
船を一艘を賜りました。

この月、
大伴連国摩呂等が、
新羅から至りました。



・褶(あわせ)
裏付きの着物
・脚帶(あゆい)
古墳時代の服飾品。別名、足結、脚結
・陸奧(むつ)
東北
・耽羅(たむら)
朝鮮半島沖の済州島に古代から中世にかけて存在した王国



(感想)

天武天皇5年春1月1日、
群臣と百寮が、
朝拝しました。

朝拝(ちょうはい)
元旦に天皇が大極殿で諸臣の年賀を受ける儀式。 平安中期に廃絶

4日、
高市皇子以下、
小錦以上の大夫らに、

衣、袴、褶、腰帯、脚帯
および机、杖を与えました。

ただし、
小錦の三階だけは机を与えませんでした。

7日、
小錦以上の大夫らに、
禄を与えましたが、
各々差が有りました。

15日、
百寮と初位以上が、
薪を献上しました。

即日、
ことごとく朝庭に集め、
とよのあかりを行いました。

・ とよのあかり
宴会。酒宴。主として、朝廷で儀式のあとなどに行われる宴会

16日、
禄を置いて、
西門の庭で大射しました。

大射(たいしゃ)
正月17日,建礼門前において行う弓の技を試みる行事

的にあてた者に、
禄を与えましたが、
差が有りました。

この日、
天皇は嶋宮で、
とよのあかりをしました。

25日、
詔して、
「およそ、
国司に任ずる者は、
畿内および陸奧と長門国を除き、

それ以外は、
皆、大山位より下の人を任ずるように」
といいました。

2月24日、
耽羅の客に、
船を一艘を与えました。

この月、
大伴連国摩呂らが、
新羅から帰国しました。

明日に続きます。

読んでいただき
ありがとうございました。


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