Lesimyの備忘録

忘れっぽい脳のための忘備録

抵抗器

2010-10-27 00:29:18 | Hardware

 現在では許容電力の小さい用途ではチップ抵抗を使用するのが普通だ。コストが安いだけでなく実装面積が少なかったり、寄生成分が小さいなどメリットがある。

 チップ型抵抗器には主に抵抗体を薄い膜状にした厚膜チップ抵抗器と金属皮膜を使用した薄膜チップ抵抗器がある。

 厚膜は温度上昇に強く、大きさの割りに許容電力が大きい。耐環境性に優れたもの、高耐圧品などがある。
許容差1%の物もあるので、そこそこの精度であれば厚膜だけでもまかなえる。

 

薄膜は許容差が小さく、温度係数が良いものがある。
当然、印加する電流を許される範囲で少なくして自己発熱を抑えて使用する。

 

高精度が要求される回路では薄膜抵抗が必須だ。
温度係数が100ppmの抵抗は10℃の温度変化で0.1%も値が変化してしまう。
ボリウムを使用して調整すれば、その時は丁度の値に出来るが、ボリウム自体の温度特性は固定抵抗器より悪いのが普通だし、温度変化や長期変動を考えると高精度な薄膜を使用しなければ高精度回路は成り立たない。

 オペアンプに使用するような抵抗比が重要な部分では許容差、温度特性のマッチングが保障されたモジュール型も重宝する。(ただし高価だが)

 抵抗器を使用する場合、定格電力に対してディレーティングをして信頼性を確保する。大抵は50%以下に抑えて使用することが多いだろう。




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