しばらくブログ更新できてませんでした…。
2週間前頃、妊娠20週の超音波検査がありました。性別がわかる~ と嬉しさでいっぱいで相方と一緒に検査に臨んだのですが…。
検査中、技師さんがひたすら同じ部位を何度も何度も繰り返し見て… 「100%確かじゃないけど、Palateに小さな穴があるように見える」と。
「Cleft palateの可能性がある。でもこのDefectは珍しいものじゃないし、手術すれば完治するものだから心配ない」と。
手術と言われ、多少の動揺はしたものの、英語での説明ではっきりとどんな病気と理解できず、まぁたいしたことないんだろうと帰宅。
その晩、ネットで検索してみて私たちは愕然となる…
Cleft palateは日本語では口蓋裂。アジア人に多い先天性奇形の1つ。500~700人に1人の割合で出生するらしい。
最近のインターネットはいいのか悪いのか、情報量が多いうえに写真付。
読めば読むほど不安になる…。口蓋裂は口唇裂を伴なったり、他の合併症や染色体異常の症状の1つにすぎないこともあるとか。手術は1度のみならず、
成長過程に応じて修正手術が必要で、哺乳障害、聴覚障害、発音障害、上顎の発達障害、中耳炎などの感染症リスクの増加、歯並びの問題、顔の見た目上の問題などなど、
乗り越えなくちゃいけない障害が山ほどある様子。
そこで初めて、ことの重大さに気付く私たち夫婦
私は、妊娠初期に何か悪いもの食べたんだろうか?何かの栄養が不足してたんだろうか?何かしてはいけないことをしたんだろうか?…と何が原因か答えの出ない質問を自問自答
するばかり。妊娠が判明した4週目で、葉酸入りの妊婦用のビタミン剤をとりはじめたし、お酒も断酒。お互いの家系にもそういった遺伝は思い当たらない…。
念願の妊娠だったため、初期の頃は流産のことを心配する毎日。それからつわりがはじまって、最近になってようやっとそれもおさまって安定期。これから残りの妊婦生活を満喫するぞ~って
時に突然襲いかかったこのニュース。どうして私の娘が???って涙がとまらないし、もうどうしていいかもわからない始末。体重がガクッと減りました。胎教によろしくないとはわかっていても
自分の感情を自分でコントロールできない日々が続き…。
その翌週、超音波検査結果を聞きに行くため、産婦人科医へ。もっと詳しい話が聞けるのだろうと覚悟してドクターに会いにいったが…。そのドクター、事前に私たちの検査結果に目を通しておくことも
なく、普通に「どう調子は??何か気になることはある??」と。拍子抜けしたというよりも私は激怒 でも、怒る気力も勇気もない私は、超音波で異常が見つかったことを涙ながらにドクターに
伝えることしかできず…。
結局、胎児の異常やハイリスク妊婦のみを扱う医療チームのある大きな病院に紹介されることになり、そこで精密検査を受けることになりました。
本当ならドクター診察の2日後から日本に一時帰国の予定だったのに…キャンセルせざるをえないことに…。
精密検査までの約10日間。本当に長かった…。
で、先日、より詳しい超音波検査を受けてきました。これまでの超音波検査は検査技師さん1人が施行してくれてたんだけど、さすが精密検査。室内にはスクリーンが何台もあり、胎児の異常をみわける
特別な訓練をされた人、ドクター、助産師さん、などなどに囲まれての検査。ここPerthではその医療チームはGold teamといわれてるくらいのかなりの凄腕。知識が豊富なだけでなく、本当に親身になって
くれて、時間をかけて私たちが納得いくまで検査・説明をその場でしてくれて…。(もちろん、その分、待ち時間も長かったけど…)これほどありがたく心強いとこの国で思ったことはこの日が初めて!!
2Dと3Dを使い分けながら詳しく赤ちゃんのすべてをチェックしてくれました。
検査結果は…、「見方によっては左上顎に小さな影が見える。それがCleftである可能性はあるけど、今の段階ではなんともいえない。サイズ的には1mm程度のごく小さいもの。
3Dで見る限り、口は正常。他の体の部位にも異常は見当たらない。染色体異常の可能性は超音波からはわからない。確定診断は羊水検査でできるが、その検査によって流産する可能性のほうが胎児が染色体異常
である可能性よりも高いことから、あまりおすすめはできない。仮に、検査をして染色体異常陽性だったとしても、オーストラリアでは妊娠20週以降の中絶は基本的には認められていないので、
委員会の監査にかけて審理されることとなる。」というもの。
結局、今の段階では断定することができないから4週後に再検査することに。その頃には赤ちゃんがもう少し大きくなってるから見極めやすくなるらしい。
Cleftがあるかもしれないしないかもしれない…。そんな中途半端な状況にもかかわらず、私たち夫婦は少し安心。専門家にみてもらい、その専門家ですら断定できないほどの小さなCleftだということは、
たとえその状況で生まれてきても、手術をすれば他の子たちと変わらないように生活できて、合併症も最小限ですむのかもしれないとの希望が
3Dでみた我が娘、検査中は心に余裕がなくて感動するのも忘れてたけど、今思えば、かわいかったのよぉ~ (すでにバカ親
)
この子は本当に活発で、検査中もじっとしてなくてみんなを困らせたほど。妊娠20週頃から頻繁に胎動を感じるようになって、動きすぎて私のお腹がくすぐったい×2。
最近は、私もちょっと落ち着いてきて、もう泣くことも少なくなったかなぁ。強くなろうと心に誓ったから 心配すればきりがない。病気や障害は数え切れないほど…。その1つ1つを心配してたら、やってられない。
次の検査を待って、もしCleft palateが確定したら、専門のチームに紹介されるらしいのでそこで出産前に情報収集させてもらって、準備万端でこの子を迎えるぞ~