僕は名もない凡人でいたい

バイオリン オペラ 文芸 旅行 絵……そして、日常。白血病闘病記も

DVD映画【小野寺の弟・小野寺の姉】

2015年10月26日 | 映画/DVD
こういう映画好き
(※ちょっとネタバレありますよ)

不器用な独身の姉(40)弟(33)の関係が、優しくて優しすぎて、だからこそ胸が痛くて、でもやっぱり心は温かくなる。
朝食にあじの焼き物とおみおつけと白米がちゃんと出るような、静かで素朴でほんのりした暮らしが描かれている。
丁寧に心をこめて作られた映画だ。

最後はちょっと泣けた。
もうね、ミッチーそりゃないよ~胸が痛い
(役名はあるけど出てしまうミッチーの存在感

小野寺・弟(向井理)が恋人に放った言葉はぐっときちゃう。

「姉ちゃんが一生一人だって決めつけんなよな!」

この一言が原因で弟は失恋しちゃったんだけど、姉(片桐はいり)はその心を知らず、弟を失恋から立ち直らせようと努力する。
弟は気づかぬふりで、姉に無理やり付き合わされる自分を演じている。

とことん優しい姉弟の関係に、わたしの心も溶けていく

DVD映画「紙の月」※ネタバレ

2015年09月01日 | 映画/DVD
宮沢りえが纏う雰囲気が凄まじい。
追い詰められて、見ている方は真綿で首を絞められているような息苦しさを感じるのに、主人公はどんどん自由になっていく。
聖者のような美しい顔をして……。

小林聡美も印象的だった。
人を突き放しながら寄り添おうともし、最後は、自由に生きる主人公に憧れもしたに違いない。
この映画の中では、唯一理性的で善なる人間だけれど、人生の喜びを享受していない惨めなOLでもあった。

 ……悪は、善人の顔をして近づいてくる。

  ☆

【ストーリー】

友人は一人もいない。夫にも同僚にも自分の意見を言うことがない。
地味で真面目なパート上がりの銀行員が、若い男との情欲に溺れ、男に貢ぐために莫大な金を横領する。
最初は1万円、足りない分を借りただけ。
お金はその日のうちにすぐに返した。
でも、これがきっかけだった。
やり口はどんどん大胆になり、数百万円単位の横領を繰り返し、やがて自宅の一室が一大詐欺会社となって、精密な証書のコピーまで作成するようになる。
平凡だった主婦が、高級ブランドを身に付け、高級車に乗り、毎週のようにホテルのスイートルームに泊まり、不倫に落ち乱れていく。

しかし、そんな暮らしは当然長く続かず、男は自分を捨てて、若い女のところへ去って行く。
ついに、数千万円の(あるいはそれ以上の)横領も明るみに出た時、彼女が上司へ放った言葉は決して言い訳などではなく、鋭いナイフのように相手の弱点をえぐる脅迫の言葉であった。
自己愛の塊である夫は、最後まで妻のしていることに気づかず、ずっとこのサスペンスの蚊帳の外に存在していた。

DVD映画「ジャージー・ボーイズ」

2015年08月10日 | 映画/DVD
クリント・イーストウッド監督の映画「ジャージー・ボーイズ」。
1960年代から活躍し、1990年にロックの殿堂入りをした伝説のバンド・フォーシーズンズの栄光、そして友情と裏切りが描かれています。
映画の冒頭部はなかなかストーリーに入っていけず、フランキー・ヴァリの甲高いファルセットにも耳馴れず、はずれかと思ったのですがとんでもない! とても素敵な映画で、見終わった後は幸せな気持ちになりました。

人生の荒波に家族も友情もさらわれた失意のフランキーが「君の瞳に恋してる」を歌うシーンは、乾いた砂に水が沁みわたっていくような、しみじみとした感動を覚えます。
原曲は、(もし原曲が映画の通りなのだとしたら)あんなにも優しいピアノの音から始まるのですね。
わたしはカラオケで歌うことはあっても、誰が作ったのか、どういう思いで作ったのか、今まで一度も考えたことがありませんでした。

富も名声も手に入れた彼らは言います。
自分たちが一番輝いていたのは、初めて4人で曲を作った時……音楽しかなかったあの時だと。

映画「ジャージー・ボーイズ」公式HPです↓
http://wwws.warnerbros.co.jp/jerseyboys/

海街

2015年06月22日 | 映画/DVD
海街見てきた。
スポーツ店店長でちかちゃんの彼氏が、原作の見た目通りで笑った。
大事なエピソードがひとつ抜けてたけど、映画の時間枠ではカットせざるを得なかったのかな?
人がいない時の湘南の海、いいよね。
茅ヶ崎に住んでいる友達がよく湘南の海辺を散歩していると聞いて、あんな感じなのかなと思った。うらやましいな
鎌倉、江ノ電、江の島……季節はめぐり、人が死んで生きていくところ。
葬式に始まり、葬式に終わる。
いい雰囲気の映画でした。

昔の映画

2014年12月08日 | 映画/DVD
やっとやっと、録画していた「幸福の黄色いハンカチ」を見た。
高倉健さん、本当に素敵ね
ラストがわかっていてもドキドキしてしまう。
久しぶりに胸がときめいて、映画に夢中になった。
もう1回みよっと。