新海誠監督【星を追う子ども】のDVDを見ました
(※ネタバレありです)
久しぶりに、心が洗われる作品に出会えました
地下に存在すると伝えられる国「アガルタ」から来た少年シュン。
彼の死は、少女アスナを「アガルタ」の旅へと導きます。
人が生きる意味とは一体なんなのか・・・?
辿り着いた世界の果てで、彼らはその答えを知ることになります。
「喪失を抱えてなお生きよ・・・それが人にかけられた呪いだ」
「でも、それは祝福にも聞こえる」
深い。
でも難しくない。
人類への愛と希望の祈りが、ストレートに心に響いてきます
新海誠監督は、背景美術が美しく幻想的です。
特に空の描き方が素晴らしくて、見ているだけで涙が出そう。
縁が茜色に染まった雲、どこまでも広がる蒼穹、オーロラに覆いつくされた空、濃紺の闇に輝く赤や紫色の星屑たち・・・・・・
そして、少女の危機に颯爽と現れる異国の少年は、まさに王子様のよう
心と心の触れ合い方は不器用なのですが、瞳は真っ直ぐで純粋です。
最近のアニメは、全体に暗い作品や、やたらに肌の露出を強調する女の子ばかり出るような作品が多くて、見ているのが辛いばかりになってきていました。
主人公が心に闇を抱えていたり、社会問題が背景になっていたり、ドロドロした複雑な人間関係や恐怖心を煽るような作品が多くて・・・
いまの日本人は、長引く不況や就職難で未来に希望が持てず、人の目を真っ直ぐ見ることの出来ない人が増えているように思います。
暗いアニメが増えているのは、そういった世相が反映しているのでしょう。
でも、新海誠監督の作品は、どれも心の美しさを描いていて、本当に素晴らしいです
全部見ていますが、どれも大好きです
最新作【星を追う子ども】も、期待以上でした。拍手