僕は名もない凡人でいたい

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本番数日前

2018年01月31日 | 音楽活動
オーケストラの新春コンサートが近づいてきました。

私が所属する楽団は、約1か月半に1度というハイスピードで本番があります。
今回も、交響曲全楽章・序曲・ピアノ協奏曲を1か月半で仕上げようとしています。

アマチュアなので皆、仕事をしながら隙間時間に練習しています。
圧倒的に練習時間が少ないです。

弾けないところ、吹けないところは、どうしたらいいのでしょう?
……

【答え】
1日10時間練習する。

さあ、大変だ!

弦練

2018年01月19日 | 音楽活動
練習場へ向かうと、絵のような色彩が感じられる音色が響いている。
誰?  

その音色の主は弦楽器トレーナーI氏である。
一心不乱にヴァイオリンを弾いている。
ヴァイオリンを愛しすぎ、起きている間中ずっとヴァイオリンのことばかり考えて、片時も楽器を離さない。
……か、どうかは知らないけれど、そんな感じがする男性だ。

演奏家になる夢をあきらめていたところを、フランス人音楽家に「あなたは絶対に音楽の道へ進むべき」と言われ、家族の反対を押し切って単身フランスへ渡った。
留学中は、貧しさから食うや食わずの生活をしていたという。
今や人気のヴァイオリニスト、数少ない本物の芸術家である。

さて、問題だらけのアマチュアオーケストラをどう指導するか。
まずはトラブルだらけの演奏を1度聞き、I氏は言う。

「オケー、大丈夫。諦めない諦めない」

わずかなアドヴァイスで、弦楽器全体の音色が変わり、皆が格段に上手くなる気がする。

ヴァイオリンは本当に難しい。
この楽器のために、私は死ぬまで悩み続けるのだろう。

今年初のオケ練習

2018年01月17日 | 音楽活動
今年初のオケ練習に参加。
全然弾けないのに、もう本番2週間前ってどういうこと?
風邪をひいていた期間は、何もできなかった。
まずいなあ。
私だけ弾けないのだろう、……と思っていたら、皆も弾けてない。
もっとまずいじゃないか。
本番に向けて、エンジン全開にしていかなくちゃ!

今度の演奏会は黒装束ではなくカラードレス。
が、自分の体が入らない。
周りから太ったと言われるけれど、自分が一番よく自覚している。
20代の頃に買ったドレスを一部分解し、布を足すというありさま。

新しく買うのもいいけど、高くて。
裁縫は得意ではないけれど、どうせ遠くからは見えないだろう。

返ってきた楽器

2017年12月31日 | 音楽活動
落とした楽器が工房から返ってきた

こんなに綺麗な楽器だったかしら
駒がピチッと真っすぐに自立し、経年の練習でできた指板の溝も平らになった。
弾きやすくなり、音色や響き、音量も変わった(戻った)。

ずっと気になっていたG・D線の耳障りな雑音もなくなった。
これなら楽しい。

現在、新春コンサートの約1カ月前。
譜読みもまだなのである。

ヴァイオリン落とした

2017年12月25日 | 音楽活動
自分が立っている高さから楽器を落としてしまった

指板(黒い板)が外れ、魂柱(f字孔内に立つ、鉛筆の太さほど)がずれて、駒も歪んだ。

こうなっては修理以外ない。
3つの工房に電話し、すぐに見てくれる職人を探した。
飛び込みで持ってはいけたものの、全治4日だという。
新春コンサートの譜読みにたっぷり時間を費やせると思っていたのに、ショックだ。


【元町弦楽器工房 LA CANTINA】※許可を得ています

壁にかかっている道具が興味深い

真っ先にここを撮影すると、
「何故そこを?」
と、職人さんに珍しがられた。
「私は化学にも興味があるのです」
そう答えると、職人さんは嬉しそうに、楽器に塗るニスについて語ってくれた。
それらのレシピは、いわゆる錬金術だったらしい。

自分の楽器について、面白いことがわかった。
数千万円クラスの最高級楽器に見せかけて造られた形跡があったのだ。
もちろん似ても似つかない、ダミー中のダミーである。

昔見た、白い軽トラックを思い出した。
その軽トラックの顔には、三つ又のベンツみたいなマークが、明らかに黒マジックで書かれていた。
あんな感じかな。
ふふふ