僕は名もない凡人でいたい

バイオリン オペラ 文芸 旅行 絵……そして、日常。白血病闘病記も

ネット注文の穴

2016年08月24日 | 本と雑誌
昨夜、酔った勢いで理性を欠いた記事を載せちゃったわ
ああした問題は、理性的にならなければ。
  ☆
さて、先日訳者違いで届いた『ハムレット』を、再度、amazon内の別の店で注文したのですが、また注文と違う訳者の『ハムレット』が来た
何度確認しても、わたしはちゃんと野島秀勝訳を注文している。はずなんだけど。

【ハムレットばかり、こんなになっちゃった】

今月中にレポート書きたいのに、なんたる時間のロス
もう諦めて、図書館で借りることにしました。

今は、須賀敦子を読んでます。

良いですよ、イタリアの詩人たち

夢に出た、鳥山石燕『百鬼夜行画』

2016年07月14日 | 本と雑誌
鳥山石燕(とりやませきえん・江戸時代の絵師)の「百鬼夜行全画集」を見た夜、体のほとんどが口というくらいに大きな口を開けた一つ目のお化けに追いかけられる夢を見ました。

【かまいたちや姑獲鳥などの妖怪絵】
恐いという感覚はなく、
(これは、昼間読んだ本のアレだね)
と、どこかで冷静な自分がいました

【こんな感じの絵です】
妖怪とかお化けとか、怖いけど好きです。
あと、宇宙人とかも惹かれちゃう

朝、鏡の前で髪の毛をとかしている時に、
「この髪を、どうしてやろうか~、こうしてやろうか~ああしてやろうか~」
と、妖怪どうしたろうかしゃんの真似をしていたら、夫に「なにやってるのまったく」とあきれられました。
(※妖怪どうしたろうかしゃんとは、コント番組『LIFE』でムロツヨシさんが演じている「平成の指示待ち妖怪」のことであります)

古本屋で買ったもの

2016年06月10日 | 本と雑誌
1冊100円。

古本屋で、昭和50年前後の天声人語(深代惇郎著/昭和51年/朝日新聞社)を見つけた。
亡くなった天皇の料理人のエピソード、モハメド・アリのヘビー級タイトル戦、国鉄が破産した日、アスファルトを突き抜けるキノコや雑草……
昭和の人や世相が端的に書かれていてすごく面白い

それと、いくえみ綾先生の漫画名言集
この人の漫画に出てくるような人たち、どこに行ったら会えるんだろう?
冷たい、だけど優しい、みたいな。
ああ、妄想が止まらない……

水木さんの本

2016年06月04日 | 本と雑誌
奈良旅行当日の朝。
夫の頭痛がひどく、出発を保留にしている。
頭痛持ちの辛さは、頭痛持ちにしかわからない。
今日は直接、法隆寺に行く予定だったが、おそらく間に合わないだろう。
無理はせず、ホテルへの移動日としてゆっくり行動しよう。

ところで昨日、こんな本を買った。

言わずと知れた妖怪博士・水木しげる氏の本

エッセイというか漫画というか、内容はほとんど食べ物や日常のささいな話なんだけど、これが面白い
「死について」の哲学は、水木さんにしか出ない名言だなぁと思いました。

  「だから、人生はあんた、面白くなりかけたころに寿命がくるんです。
   秘密がわかりかけたころに。
   神様がわからないようにしてるんだ」
  (水木しげる著『よく食べ、よく寝て、よく生きる』2016年 文芸春秋)

あと、好きなことだけして生きるとか、バナナは腐りかけが一番うまいとか、コーヒーはひげが生えるとか(笑)
これを読んで、わたしは肩の力が抜けました

読みました 『夜が運ばれてくるまでに』

2016年03月10日 | 本と雑誌
『夜が運ばれてくるまでに』は時雨沢恵一さんの詩集であり、黒星紅白さんの水彩画も印象的です。
命の大切さを説く文章は数多くありますが、この本の中では、〝あなたの命は他人にとっては価値がないかもしれない″と言います。
確かにそうです。
自分以外の命に価値がないから、簡単に人をいじめたり殺したり、世界中で戦争が止まらないのです。
人は古代より、争いを繰り広げてきました。
人の歴史は戦争の歴史でもあり、今の日本の平和は奇跡みたいなものだと思います。
しかしそれも、かなり雲行きが怪しくなってきました。

『お茶が運ばれてくるまでに』も同時に読みました。
人生に前向きだったり後ろ向きだったり、迷い揺れるわたしを励ましてくれる1冊となりました。
「まほうつかい」という詩を読んでうれしくなりました。
ある1人の人間を思うように動かし、経験や感動を自分のものにできる方法、その答えが載っていました。
すぐに洗面所へ行き、少し、勇気が湧きました。



わたしは、時雨沢恵一さんの本を、小説『キノの旅』で知りました。

『キノの旅』は、可愛らしいイラストを伴って、柔らかく淡いファンタジーの世界観を醸しています。
しかし、主人公含む多くの登場人物は現実主義であり、生きていくことは闘争と逃走の連続であり、時には他人の犠牲の上に成り立っているものである。それが自然の摂理なのだ……

というような、強いメッセージをわたしは受け取ったのでした。
偽善のない、誠実な本でした。