バイオリンの弓には規格があるのだとずっと思っていたのですが、先日、ケースを新調しようとしたら、なんと自分の弓が長すぎて入らないということがありました
これで堂々と
「弓が長すぎるから弾きづらかったんだ!」
と、理由づけが出来た。
な~んて……そんなわけないですね
開放弦で運弓の練習をひたすらやり続けています。
「箸を持つのに力がいりますか?」
というのと同じで、バイオリンを弾くのに力はいらない。
日常的に、息をするように、自然に弾けるようになるまで。
ジャッキー・チェンの酔拳のように基本を徹底的にやる。
なんて退屈でしんどい作業でしょうか。
まるで職人のように辛抱して練習します。
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「情熱大陸」を練習しています。
楽譜を見ながらCDを聞いていると、
(同じE音が1回目は開放弦だったのに、繰り返しの時には指を押さえてる! なぜ?)
開放弦はまっさらな楽器本来の音なので、演奏者の心が入らないというか冷たい印象の音色になります。その代り、初心者でも誰でも鳴らせる音です。
指を押さえると温かみのある音色になり、ビブラートを効かせればさらに美しく響き渡ります。
バイオリニストがそこまで狙って演奏しているのか、それとも、ノリでこうなっているのか?
時々、クラシックだったら許されないような耳障りな音色もあります。
わたしは、葉加瀬太郎のこの曲を聞いて、ピカソを連想しました。
ピカソの絵はメチャクチャに見えるけれど、その根底には画家の卓越したデッサン力があります。
だからこそ、人を惹き付ける力を持った芸術作品なのでしょう。
そして、「情熱大陸」という曲も、葉加瀬太郎氏の基本的な演奏テクニックがあってこそ、そこにラテン系の魂が加わり音楽として完成している。
大人になってバイオリンを始めた友人が何人かいますが、そのうち2人がこの曲に憧れてバイオリンを始めています。
人の人生に影響を与える(大人になってバイオリンを始めるというのは勇気がいることだと思います)ほどの曲なのですね。
ふふふ~[E:happy01]
でも、音楽やる人にとっては普通なんですよ~[E:happy01]