僕は名もない凡人でいたい

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「花は散るから美しい」

2016年04月07日 | 
「花は散って 
 より美しく咲き
 人は死んで……人の心に 
 より美しく永遠によみがえる」

自分の死を予言するかのようなアンソニーの(正確にはアンソニーのママの)言葉。
この後、アンソニーは落馬で命を落としてしまいます。

え?
何の話かって?

漫画『キャンディキャンディ』です。
ただの恋愛系少女漫画と思いきや、第一次世界大戦をはさむ怒涛の展開に、涙なくして読むことのできない名作。
現在、著作権問題で絶版になっているのが悲しい
作品に罪はないので、たくさんの人に読んでほしいです。
(持っている愛蔵版はわたしの宝物です)

ところで、『ベルサイユのばら』でも『キャンディキャンディ』でもバラが散っていたので(バラの花は散るんだ!)と、ずっと思っていました。
大人になって、バラは散らないということを知りました。

バラはしぼんでいく。
それも、黒ずんで醜く小さくなっていく……
まるで人間のようで、悲しくて辛い気持ちになります。

3日間かけて描いていた花も、どんどん変化していきました。
バラの花びらは黒ずみ、ガーベラは頭が垂れ、花と花の感覚が空いていっています。
切り花は命が短くて、やっぱりかわいそう。



綺麗な時の姿を描いたから、許してね。

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