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外来の旅

2013年08月07日 | 闘病記

2週間ごとの外来に行ってきました。

一人家に籠っている時間が長く、喋る相手も夫しかいないので、ひとたび外に出ると大冒険の始まりです。

電車は、夏休み中の中学生や大学生と一緒の車両に乗り、彼らの浮かれ気味な会話が耳に入ってきて、楽しそうだなぁと心地よく聞いていたのが、だんだんとうるさく感じてきたところで、ちょうど自分の下車駅。

病院には、今日も2000人を超える患者が来ています。

採血待ちをしていると、酸素ボンベからつながったチューブを鼻に付け、車いすに乗っている6歳くらいの男の子がやってきました。

「怖いよ~」

とすでに泣きそうなのを、母親が「なんにも怖くないよ」となだめながら採血室へ。

痛みよりも恐怖で泣きわめいている声が聞こえてきて、とてもかわいそうでしたが、終わるとケロッとした顔で戻ってきたのでホッとしました。

わたしの検査結果は、ほとんど変わらずです。

あ!

実はこの1週間、夏風邪にやられていて、CRP(炎症反応)がちょっと上がっていました。

先生が「そんなにひどくはなさそうだね」と言うので、強引に

「胸の音を聞いてください! 肺炎が怖いので」

と言ったら、

「肺炎で鼻水は出ないよ~」

と笑います。

しかし、前に肺炎になった時は鼻水や咳から始まったことを伝えると、先生も真面目な顔になって、

「確かに、風邪をこじらせて肺炎になることもありますね」

と、しっかり胸の音を聞き、酸素量のチェックをしてくれました。

肺は特に問題なしで、風邪薬が処方されました。

あと、肝臓の良くない原因がわかりました。

夫が調べたところによると、大量の輸血(赤血球)をしたために、普通の人の10倍くらいの鉄が肝臓にたまっているのだとか。

1日に排出できる鉄の量は少ないので、肝臓もなかなか良くなっていかないのです。

(主治医は一体何歳なんだろう?)

ぼんやりとキーボードを打つ手を眺めていました。

28歳か29歳くらいかなぁ?

年齢って手に出るよね。

皮膚科の治療もありました。

巻き爪は、どんどん治って広がってきています。

わたしは家で、巻き爪のモノマネをして遊んでいます。

「巻き爪ッ!」

肘をグッと曲げて、胸の前お椀を持つ態勢が、以前のわたしの巻き爪の状態です。

あんなひどい状態でも、広がっていくんだから、ワイヤーの力ってすごいです。

皮膚科の先生と、芸能人の話で盛り上がっていたら、「ヤバイ。わたし仕事中だった」と、我に返って声をひそめた先生が、なんだか可愛かったです。

帰りの電車には、走り回る子供が。

母親とは別の車両に乗っているようで、1両目から3両目を、何度も何度も走って往復しています。

『子供は走り回るのは当たり前だから周りの人が配慮や我慢をすべき』って言う親がいるらしいけど、人にケガさせたら責任取れるのかな?

スーパーに寄ると、レジ担当の学生らしきバイト君が、

「あざ~すっ!」

と言ったのが、いかにも若造クンで新鮮な感じ。

結果・・・・・・たいして大きなこともなく、平和で良い一日でした


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