買い物に行けないので、某宅配システムの資料請求をしたら、資料と一緒におばさんもやってきた。
玄関で立ったまま、説明を受ける。
だんだん疲れてくる。
「その話、時間かかりますか?」
「大体わかったので、あとは自分で資料を見てみます。」
「わたしは病気なので、聞いているのがちょっと辛いのです。」
何回か、話を打ち切るよう促したけれど
「まぁ、それは大変ですね。立っているのも辛いですよね。じゃあ、この話だけちょっとだけさせていただきますね」
と相手も引かない。
会社から『説明義務』を負って来たのだろう。
書いてあることを読んで聞かせようとする。
その場で申し込みをしたら、身分証明が必要と言われたので、リビングに戻り「住基カード」を持って行った。
すると、番号がないので番号のある身分証明がほしいと言われ、またリビングに戻り「運転免許証」を持っていく。
この玄関⇔リビングの2往復だけで、わたしは倒れそうだ。吐きそうだ。このままだと死んでしまう。
おばさんは、さらに何かを説明している。
今度は口座振替のことらしい。
わたしはいよいよ辛くなってきて、玄関に散らかった資料を強引にかき集めた。
「もうこのへんにしてください!あとは自分で読むので」
口調もきつめに言って、帰っていただくことにした。
おばさんは、玄関のドアを閉じるギリギリまで、商品のことやわたしへの同情など色々喋っていた。
すごく売れた本に「聞く力」というのがあったけど、「黙らす力」も教えて欲しいと思った。
お店では、その様な事が重なるとインターネットの買い物が良くなってしまいます