シャロンの部屋 Around

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All That Jazz!

Vergin Tutto Amor 愛に満ちた聖母よ

2010年10月28日 | 日記
声楽を習い始めて、来年の2月で3年になります。

今やっている曲は、Vergin Tutto Amor
マリア様の歌。
日本人は、やはりキリスト教文化が根底にないからこういう歌は難しいんだけど、歌の意味が心にしっくりおさまると、実際「歌える」ようになる。ただ旋律を追ってる感じじゃなく、自分でうたう、奏でる感じに。
パリに行ってきた副産物が、この感覚かな。ほんの少しだけど。

ヨーロッパはやはりどこでも庶民の生活の根底にキリスト教があって、教会が観光名所。
厳しい生活をしながらも教会建設には血と汗と涙をつぎ込んでいた。
大きな教会は、わーっステンドグラスきれいっ、天井高ーい、って、日本ではみたことないような巨大な教会の内部に驚嘆して終わりがちだけど、小さな村の教会なんかに行くと、階級社会の底辺の人たちが、日夜こうしてマリア様の前で、日々のつらい生活の中に小さな希望を見出そうと祈りをささげていたんだなって。

写真はゴッホが晩年の数ヶ月をすごしたオーベルシュルワーズ村のエグリース。中はしっぽりと暗く、静寂で、マリア像の前はろうそくの灯が絶やさずともされていて。
こんな教会の中にちょっと身をおいてみただけでも、この歌の意味を少し理解できた気がするのです。