ラファエル前派の画家や作品を好むようになりもう随分経つ。最初に買ったのは雑誌の特集号だった。まだ高校生でお小遣いから高価な画集にはすぐに手が届かないのだった。一纏めに”ラファエル前派”と言っても様々。中でもとても好きな画家のお一人はジョン・ウィリアム・ウォーターハウス(JOHN WILLIAM WATERHOUSE:1849~1917)。数ある好きな作品を追々。きっと、そうする中で何か自分自身でも分からない求めるものや愛するものがさらに色濃く浮かび上がってくるだろう。
このようなお話は英国が中心となる。そして、時代はさらに遡るのだけれど、どうしてもシェイクスピアが好き。19世紀末と時代を決めても色々と継承され影響されている。なので、時代が遡るお話になることも多分に。このウォーターハウスの絵は『つれなき美女』(1893年)として有名なもの。題材となるのは同じく英国のロマン派詩人のジョン・キーツ(John Keats)の『つれなき乙女』で、18世紀末から19世紀初頭、僅か25歳で肺結核のため他界してしまった、今はローマの墓地に眠る詩人の作品から得られている。『La Belle Dame Sans Merci』と題された作品故、美女の部分が乙女や女や貴婦人や非情な女...などとも呼ばれるもの。美しいがとても怖い魔性の魅力で騎士を誘惑する。このウォーターハウスの絵でも長い髪が騎士の首に巻き付いている。でも、表情はとても可憐で美しい。故に”宿命の女(ファム・ファタル)”の代名詞でもある。このキーツの詩を基に描かれた作品はウォルター・クレーンなども有名、私は『つれなき美女』ではウォーターハウスのこの絵が他のラファエル前派の画家達のものよりも一等好きなもの。
このようなお話は英国が中心となる。そして、時代はさらに遡るのだけれど、どうしてもシェイクスピアが好き。19世紀末と時代を決めても色々と継承され影響されている。なので、時代が遡るお話になることも多分に。このウォーターハウスの絵は『つれなき美女』(1893年)として有名なもの。題材となるのは同じく英国のロマン派詩人のジョン・キーツ(John Keats)の『つれなき乙女』で、18世紀末から19世紀初頭、僅か25歳で肺結核のため他界してしまった、今はローマの墓地に眠る詩人の作品から得られている。『La Belle Dame Sans Merci』と題された作品故、美女の部分が乙女や女や貴婦人や非情な女...などとも呼ばれるもの。美しいがとても怖い魔性の魅力で騎士を誘惑する。このウォーターハウスの絵でも長い髪が騎士の首に巻き付いている。でも、表情はとても可憐で美しい。故に”宿命の女(ファム・ファタル)”の代名詞でもある。このキーツの詩を基に描かれた作品はウォルター・クレーンなども有名、私は『つれなき美女』ではウォーターハウスのこの絵が他のラファエル前派の画家達のものよりも一等好きなもの。