2009.12.08
バスの中から綿向山が見えてくる頃になると、その頂上辺りが
白く輝いているのが見てとれた。
同乗していた地元のおばあちゃん達の話では「昨日は曇りで
寒かったから霜とちゃうかぁ。」と賑やかな調子の中、
外は雲一つない青空で気持ちの良い一日を予感させた。
登山道は全体を通して親切に道標があり道に迷う事無く
歩き易い山だと思う。
林道を抜け川沿いの登山道に入るが、夏ならここらに生息する
おぞましきヒルどもの気配も今は無い。
植林の薄暗く殺風景な杉林の中をつづれ折りにどんどん高度を
かせいでいく。
歩き始めて1時間、3合目の休憩所で小休止、皆さんの身体の
調子は良さそう、そこから歩きはじめて間もなく5合目の
避難小屋辺りで、西側の展望がかなり開けてきて素晴らしい眺め
琵琶湖は雲の下に隠れている。
7合目辺りから斜面に雪を確認し、8合目辺りからは登山道にも
積雪があり土の部分は凍っている。
9合目辺りは登山道も真っ白で日陰の部分は白く凍っており、
道幅も狭いので下りで難儀しそうな様子。
もっとも天気が良いので下る頃には融けているだろうと
楽観して頂上をめざす。
頂上直下の長い階段は日当りが良いけれど、びっしり積雪しており
足をしっかり確認、ふみしめながら登った。
頂上に着き鳥居を越えると、正面に大きな山容の雨乞い岳が
視界に飛び込んでくる。
右横には雪を頂いた鎌ガ岳が鎌の刃をもたげ、さらに右側に藤原岳、
御池岳もはっきり見える。
左側、北方面を見ると真っ白な頂きの嶺々、恵那山、御岳、乗鞍岳、
北アルプスの塊がはっきりと目に見てとれる。
風も無く最高の眺めを拝みながら昼食タイム。
小一時間休憩して雪は融けていると思ったが、念のためアイゼンを
装着してもらうことにする。
予想通りに登りの時と違って雪はかなり融けていたが、金名水から
先で水無山北尾根コースに入った辺りは谷筋で陰になっているため
しっかり雪が残っている。
登山道も全体的に登りで使った表参道よりは道幅が狭い、ただ
植林は少なく雑木林の中を歩くので、明るく変化もあって気持ちが良い。
入ってすぐの所にちょっとした岩場が5m程あって、おまけに雪が
付いていたので参加者の方々には少々手こずりながら通過していただいた。
だいたい予定通りの時間で登山口に降り、河原でアイゼンやストックの泥を
落とす。後は落ち葉に敷き詰められた林道を、1時間程歩いてバス停に
到着し満足と共に山行を終了した。
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