7月25日より三日間の間上高地方面へ歩きにいってまいりました。
その昔、「釜トンネル」ができるまで長野方面から上高地に入るには、松本から島島、そして徳本峠を越えてゆくのがメインコースだったので時間にして1日強余計に必要だったのでした。
もっともトンネルができてしまうとそのコースも廃れてしまいほぼほぼ廃道同然になりそうになったこともあったようですが近年、「訪れてみたい」と言う人々が増え?再整備されて歩きやすくなっています。
その昔、穂高をめざした人は島島からたっぷり一日歩いて徳本峠に立ってやっと「神々の棲む頂」を目にする事ができたのでした。
そんな郷愁にも似た想いを胸にいだきながら歩く人々が近年増えているのだと感じています。
松本発、朝7時のジャンボタクシーに乗車。島島の登山口「防獣ゲート」まで連れて行ってくれます。
二俣以降は普通にそれなりの登山道になり樹木がとても美しい。
「瀬戸の滝」辺りは地形が複雑で滝を高巻くように横切る。
水量が多く落差もある滝を間近にみるので迫力満点です。
この丸木橋がよく揺れるので通行は一人ずつで。
また濡れていると滑るだろうから濡れても下の沢を渡渉した方が良いかも。
後20分というところで雨が本降りになってきたためにレイン装着、徳本峠から穂高岳方面は全く見えず残念。
小屋に着くと小屋の主人が直ぐにストーブに火を入れてくれて濡れたものを乾燥させるのに助かりました。
二日目は霞沢岳を往復(コースタイム8時間)した後に徳沢迄降りるという長丁場になるので早朝4時半に出発。
明るくなりはじめると同時位に出発して50分で「ジャンクションピーク」に到着するも展望は全くなし。
身体はまだ寝ぼけているようでシャキッとしない。
雨の中歩くこと4時間でやっとこ「霞沢岳」山頂に到着。
まだまだ元気いっぱいで気力も充実。
雨足が強くなりむしろ視界が良くなり少し先までなら見通せそうになってきた。
徳本峠から霞沢K1ピークまではこんな樹林帯の登ったり降りたりが延々と続くのです。
お天気ならば左右に見える穂高連峰と乗鞍岳、富士山が気を紛らわしてくれるのだけれど…
この日は可憐に咲く花々が目を和ませてくれました。
おお、大滝山が見える、徳本峠はすぐそこにあると思いながらもジャンクションピークにまだ着いてない。
まだまだ1時間以上歩き続けなくてはならない、と落胆にも似た気持ちがこみ上げてくるのでした。
ここだぁ、ここを降りきったら徳本峠の小屋だ…それにしてもこの長い、長い下り…
朝一でほんとにここを登ったのか?にわかに疑わしい気持ちになる…半分居眠りしながら歩いていたのだろう。
やっとこ、やっとこ着きました「徳沢ロッヂ」。
皆さん疲れすぎて半ば足をひきずるようにしての到着。
昨年度ひと夏かけて改装してこの夏からのリニューアルオープン。
屋内に入るとどこかしことも新しく、新築のにおいが漂う。
お風呂がプールのように広かった。
三日目はロッヂ できちんと食事を取った後上高地までのハイキングを楽しみました。
梓川右岸のハイキングコースを歩く山人は少ない(少し遠回りになるから)けれど、是非歩いていただきたいコースなのです。
上高地の中の湿原に敷かれた木道に沿って歩くだけですが、太古からの森の中を柔らかい木漏れ日に包まれながら歩くのはとても癒されるのです。
遊歩道からはこんな雄大な景色もおがめるのです。
六百山、その後ろに昨日の霞沢岳もあるのですよ…ちょっと「クソー!」とおもいながらもまた晴れてる時に歩いてみたい、きっと!と思うのでした。
投稿者:大阪店 織田
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