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ロッジ大阪店・ロッジ京都店は、4月8日(水)から5月6日(木)まで新型コロナウイルスの感染防止により臨時休業させていただきます。★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
アイゼンの爪研ぎ方についてよく問い合わせがあるのでここでその一例をご紹介します。
そもそもアイゼンの爪は何故研ぐのでしょう?
勿論地面?へのささり、食いつきを良くするために…です。
ではその地面の状態は?と考えると雪に対してということであればそうピンピンに研ぎあげる必要は無いと思われます。
その昔、縦爪のアイゼンが無かった頃には爪先が丸くなっていると氷に対して全く歯が立たない、滑るということでその際に使う4枚(本)の爪を研ぎました。
厳冬の富士山では上部の方は吹き付ける風のため鏡のようにピカピカに凍り付き、下手な氷よりも固く強固になります。
厳冬期の岩壁(氷壁)を登るときにも同様です。
最初からピンピンに研ぎ上げていると本番迄のアプローチで爪が丸くなってしまうので、本番前日のテントの中で爪を研いだのです。
用意するものは金属用のヤスリ…山に持っていくなら小さなものでかまいません。
アイゼン本体の素材はクロムモリブデン鋼で強さとしなやかさに定評がありますが、金属ヤスリで意外と簡単に削れてしまいます。
左がビフォー、右がアフター。
基本爪は三角の両側を均等に研げば良いのですが2番目の爪だけは要注意。
2番目の爪の役割は前爪を蹴り込む、もしくはひっかけた時に岩や氷にあたり、アイゼンをつけた靴(足)を安定させるために付いているのです。
だから『研ぐのは後ろ側だけ!!』
前を研いでしまうと前爪と2番目の爪の角度が甘くなり、サポート力が弱くなってしまうからなのです。
これくらい研いでおけば充分でしょう。
研ぎを入れると直ぐにピカっ✨と光ります。
前爪は左右均等に研ぐ。このアイゼンは10本爪タイプでそうハード(タフ)な使用は考えられていないので、爪先の角度は減りにくいよう鈍角に設計されています。
同じ理由で本体素材をピンピンに研げるけれど減りやすいクロモリではなく、より硬くて減りにくいステンレス製のものもあります。(アイスクライミング用は前爪のみクロモリ)
左がビフォーで右がアフター。
しかしながら全ての爪がピンピンな方が気持ちが良いという方はそれでよし、それも正解です。
冬季登山においてアイゼンは命を繋いでくれる大事な道具の一つですから「守ってね!」と気持ちを込めて作業するとなおよいでしょう。
ロッジ大阪店 織田
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