天使は目に見える姿で現れる力を持つ、唯一のスピリットヘルパーです。
天使がよくあらわれるのは、
私たちの成長を促してくれたり守ってくれているときです。
しばしば、私たちの命を守ってくれたり
悲嘆や絶望から救ったり
人生の難関を容易にするようあらわれてくれます。
私たちひとりに〝守護〟天使は一人しかいませんが、
服装や年恰好はさまざまで、姿や肌の色も自在に変えられます。
一般に考えられているような、
〝銀色の衣をなびかせた亜麻色の髪〟で現れるとは限りません。
ときには、ホームレスやロックスターのように見えることもあります。
一昨年、
LOTUSTYLEをオープンさせて数ヶ月後の初めての冬。
売上がない日、お客さんが一人も来ない日なんてざらでした。
そんなある日、
一人のおじさんが店に入ってきました。
よくある作業着風の服装で、
手には食べ終えたバナナの皮を持っていました。
この店におじさんが一人で入ってくるのは、
道案内か、以前隣にあったコスチューム屋さんが何処行ったかを訊く人くらい。
買い物目的で入ってこられるのは非常に稀です。
ましてや手にはバナナの皮。
どうしたんだろうと思っても不思議ではありません。
〝バナナ捨てましょうか?〟と申し出ようかとも思ったのですが、
自分A:もしかしたら持って帰って何かに使うのかも知れない。
自分B:まさか。
自分A:いや、わからんぞ、色んな人がいるもんだし。
自分B:でも捨てるに困ってるのかもしれないよ。
などと頭の中はバナナでいっぱい。
結局はそれには触れないで、いつものようにしていた。
そんなおじさん、
目線より上を見ながら店内を一周し、
さして物色もせずに「これちょうだい」とインド製のスカーフを購入。
そりゃ驚くでしょ。
相変わらず空を見るようにしてひと言、
「いい店だね、また寄らせてもらうよ」って。
980円のスカーフを少し嬉しそうにして持って帰ったおじさん。
また来るって言ったのに、来ないおっちゃん。
いまわかったよ、不思議なオッさん。
ありがとう。
思い出すと嬉しくて涙が出るよ。
Blue star.ありがとう