SHIREN

何か、ひとつの現象が他者によってもたらされました。

それは、
自分にとって好ましい感情を生まなかったので、
何らかの手段を用いてその感情をもみ消しました。


少し経つと、
再び同じような感情が生まれる現象が自分以外からもたらされました。

“またか、勘弁してくれよ”

そう心の中で呟き、
なんとかその感情を掻き消そうと努力します。

しかし、二度目はなかなかしつこく、
そう簡単に心の中から出て行ってはくれません。

このマイナス波動の強いネガティブな感情は、
あまりお目にかかりたくありません。

どんよりと暗く重いカゲが、
みぞおちの上あたりに
勝手に根付こうとしています。

今回は人の手を借りて、
見えないようにガードしました。

覆い隠せたおかげで、
心はニュートラルな状態にある様に見えます。

ところが、
覆い隠した感情が　“ここから出せ！”と言っているかのように、
次々と似た感情を勃発させる種を引き寄せてきます。

ここまでくると、
さすがにこの異常さに目が留り、

“いいかげんにしてくれ！　一体、なんなんだ！？”

と疑問に思います。





『試練』





クリアしなきゃならない課題。
次に進むべく解消しなければならない問題。
またひとつ、大きくなるために。
魂の成長のために。



『試練』



簡単に解決できるものなら意味がない。





でも、





こころがにがい。









自分に訊いてみた。


何がイヤなのか、

何が不服なのか、

何故、辛いと感じるのか。


明確な答えは返ってこない。

それだけ曖昧なものに対して、
ムダにイヤな感情を抱いていた？

自分が作り出した根拠のない幻影に
翻弄されていたの？



自分への問いを繰り返す。



今まで放ったらかしにしていた避けて通れないもの。
整理するその時が来た。


それをしてしまえば、
こころは軽くなり、
気持ちは晴れやかになり、
表情はあかるくなり、
人はキラキラと輝きだす。


苦く、有り難い試練。



できる。

できるから。

自分を信じて。