同窓会へ16年ぶり参加だあ

帰省2日目。
大雨の金沢。
朝10時に叔父の家を出て、とてもご立派でデザイン科された金沢駅から電車に乗って、生まれ育った町の駅へ降り立つ。
懐かしい。
駅前通りを歩き、途中の町の小さなスーパーに立ち寄り、午後に行く墓参り用のセットと昼食用の食べ物を買う。食べ物は、笹モチとひろずという煮物。
スーパーを出て小雨の中を日本海を望む砂浜海岸まで徒歩10分。
この海を観ながら、食事をするのが目的。
中学生まで、余りない休日をこのように海沿いで食べていた。
今は、「不審船があったら通報を」という看板があるが、当時なかった。
北陸でよく拉致されたというから、自分はよく拉致されなかったと思う。
一人でひと気がない海岸でぼーっと食べている少女がいたら、危ないでしょ、と今なら気づく。

海岸に下り立ち、波際を歩く。
サンダルの裸足を海水が洗う。
こうやって考え事をしながら、波に浸かったものだ。
感慨にふけること20分。
またスーパーに戻る前に、公共の施設の外にある水道で、足を洗う。
公園にあるような、砂場で遊んだ町民が手足を洗うためのもの。
昔町民だったから、いいよね。

スーパーの入り口にある花屋さんでお墓に添える仏花を買い求め、町中をぶらつく。
途中、同級生の男子と出会う。
16年ぶりなのに、すぐにお互いにわかった。
これから同窓会前の前飲み会をする、と誘われたが、後でね、と笑顔で答える。

ぶらぶら歩いて、小学校低学年から通った、そろばん塾、書道塾を訪ねる。
玄関のたたずまいを見るだけだが、当時の記憶を思い起こす。
自転車で走り回り、月間漫画を買って帰り、母親から頼まれた肉屋さんで買い物をする、というのが、定番コースだった。
さて、育った家があった町へぶらぶらと歩く。
20分位か。
昔はもっと時間がかかった記憶があるが、意外と近かった。
墓を参って、ご先祖に感謝を伝える。
もう故郷を引き払った親の分まで、ご先祖と話す。

墓守をしてくださっている、伯父の家へ行く。
従姉もいる。
前もって伝えていたので、待ってくれていた。
仏壇にお参りをして、思い出話に華が咲く。
夕方4時からの同窓会に間に合うように、従姉が車で送ってくれた。
もう一人の従姉の勤め先にも立ち寄ってくれて再会させてくれた。
ありがたい。
同窓会会場へ着いたら、すぐに写真撮影だった。
笑顔が満開。
16年ぶりの話にも胸がいっぱいになる。

2次会はいつものスナック。
冷静に話す、ちょっとお勉強を熱心にしていた男子たちとよく話す。
いろんな問題を冷静にクリアーしていっている、仕事の話が楽しかった。
3次会は、今日泊まらせてくれる幼馴染と一緒に3人で女子会。
でも、私ではない二人も久しぶりの再会だったようで、思い出話をしてくれた。
私は聞き役。
3時間コース。
夜中の１時半に、幼馴染の家に到着。
さっとシャワーを浴びて2時に就眠。
ありがたい。
感謝いっぱいの1日。