ありがとうのブログ

毎日、家族や仕事関係の人たちとのふれあいで感謝していることをつづります。

母との再会を振り返る

2009年09月25日 17時16分24秒 | Weblog
アルツハイマーで記憶が定着しない母は、今住んでいる所は、自分が生まれた街だと思い込んでいるため、話のつじつまが合わない。しかし、私を娘と認知してくれ、孫も男の子がいると憶えてくれているので、安心している。

母が住むホームで夜だけ泊まりで介護してくださっている女性が、私が母の所から帰ろうとするところを呼び止めて、私に話をしたがっている。玄関口で話を伺うと、母は、自宅に夫を置いて自分がここで住み込みで働いていると思っているので、毎晩、夫がいる自宅に電話をしたかとその泊まりの女性に確認するのだそうだ。

「電話しておいたよ」と報告すると、安心してベッドに着く毎日なのだという。

自宅にいる夫に晩御飯を作って待っていたい、という妻としての義務と愛情が、人生最後に母のなかで一番気にかけているということに、その報告をしてくださる女性が感動して、私に報告をしてくださった。
それほど家族を大切にしている、ということですね、という。

見合いで家柄だけで結婚したような母は、結婚後早朝から夜まで農作業の毎日で、働きづめだったという。私が記憶している母もずっと働いていた。明るくて豪放な母を好きになる方は多かったが、歯に衣を着せない物言いを、保守的な町の人々、特に父の兄弟は、目の上のたんこぶのようだった。
父の兄弟のいろいろな尻拭いを、人の良い父がしていることに母は我慢がならなかったように記憶する。

母は気が強く、父は気が優しいという位置づけだったが、老年、母は優しくなって、父は気性が激しくなった。人の老いは、性格さえも変えるのかもしれない。

老いた両親との距離がちょうど良い、と思って、これからも息子の成長を楽しみにしながら自分の人生を豊かにしよう。
感謝



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