いい学びだなあと感謝

寮の管理人の仕事をさせてもらって、3ヶ月半。
建築現場を渡り歩く方々を短期で宿泊を受けている。
部屋の鍵を渡して、食事の準備をして提供する。
どうしても食べられない食材を聞いて、調理を調整する。

今、3人の職人さんが宿泊されている。
3人とも食事の際、話をよくしてくださるので、よく聞く。
人手不足を外国人の労働者でまかなうこと。
神社仏閣の昔の職人さんの技術に驚嘆すること。
人をよく見て、仕事をすること。

一人、70歳の職人さんの味わいある語りに、毎日感動をもらっている。
開拓者で入ってお爺さんとお父さんのご苦労を訥々と語ってくれる。
小さい頃から、飼っていた鶏を絞めて食べていたから、鶏肉は今は食べられないという。
絞めたときの断末魔の泣き声が耳に覚えているのだという。

出張先で、朝7時には朝食を食べて仕事に出かけ、8時に戻って、夕食を食べてシャワーを浴びて、すぐに眠る生活を繰り返すが、疲れは溜まるという。

一仕事を終えて、家族が待つ家に戻ると、山菜を取りに行くのが楽しみだという。
熟練の職人さんなので、1日の休みのあとに、すぐに仕事の依頼が来るが、しばらく風邪引いたとか、体調がよくないと言って、山菜取りに行くという。
それがその方の癒しであり、心身の休養だ。

その方は、宿泊の1日目からすぐにこのような語りをしてくださった。
いい出会いに感謝。

明日の朝で、この寮を出られて、家に戻られるという。
ゆっくり休んで、また来られるときは、またお話を聞かせてもらう。

すべてに感謝。