母は元気。
アルツハイマーで記憶障害があっても感情は立派に機能している。
嫌なものは嫌と強く反応する。
入所しておられる女性達と介護してくださる方々10名ほどで、昼食会。
ごちそうではないが、栄養を配慮したメニューをイベント用のお膳に入れるだけで華やかな気持ちになる。
手作りのメニュー、手作りのケーキをみんなで分けていただく。
いなり寿司3個、エビフライ1尾、ホタテフライ1個、きゅうりの酢の物、筑前煮、かぼちゃサラダ、梨、すまし汁、ジュース、バナナを間にはさんだクリームケーキ、と今日の朝8時からホームの方が用意してくださった。
12時に席に着いた時には、ホームの方が全員ほっと息をついておられて、感謝した。
去年、母が倒れ入院した際、とてもお世話になって、それ以来母や私のことをとても気遣ってくださったホームナンバー2の方が、退所されていた。
ホーム長がワンマンできつい性格なのは、それほど経営も運営も厳しいのだろうと推測する。しかし、ナンバー2に辞められて、一番苦労するのは、ホーム長だろう。
今日の昼食会も、新人2人に教えながらの準備だっただろうから、労力が要ったのだろう。
ホーム長は私にホームの運営をしないか、と言ってきたことがあった。
私は丁重にお断りした。命を預かる仕事はいくらなんでもがさつな自分にはできないし、やることも考えない。
食後居間で、母のむくんだ足を自分の膝の上に乗せて、リンパマッサージをしてみる。
母が「気持ちがいい~」と喜ぶ。
それを他の入所さんたちがずーっと見守る。
一人の方が、「うちの娘はこんなことをしてくれないだろうし、ここにも来ないだろう」と小さい声で隣の女性に囁いていたのが聞こえた。
その女性は、私が母の元へ来ると、庭へ行ってしまう。そして、ハッピーバースデーの歌を皆で歌う際、母より泣いていた。
みんなの娘にはなれないが、みんなの話を聞いてあげられたら、と限られた時間にできることを考える。
マッサージを終えた母が、気持ちも元気になってつえをついてトイレへ行った。
帰ろうか迷っていると、ホーム長はまだいてあげて、と言う。
結局昼寝をするという母のシングルベッドへ添い寝する。窮屈だが、母の体温を感じる。
5、6歳の幼い頃、母の昼寝に添い寝していたことを思い出した。
母は私の昼寝に付き添ったつもりだろうが、私は母の寝息をずっと聞いていた。
その時の母の温もりを今でも忘れない。
今、反抗期の息子は、温もりを感じて育ったのか、ちょっと不安になった。
が、もう遅し。
言葉で温かくできるか、だな。
できることを精一杯するしかない。
何事も。
感謝
アルツハイマーで記憶障害があっても感情は立派に機能している。
嫌なものは嫌と強く反応する。
入所しておられる女性達と介護してくださる方々10名ほどで、昼食会。
ごちそうではないが、栄養を配慮したメニューをイベント用のお膳に入れるだけで華やかな気持ちになる。
手作りのメニュー、手作りのケーキをみんなで分けていただく。
いなり寿司3個、エビフライ1尾、ホタテフライ1個、きゅうりの酢の物、筑前煮、かぼちゃサラダ、梨、すまし汁、ジュース、バナナを間にはさんだクリームケーキ、と今日の朝8時からホームの方が用意してくださった。
12時に席に着いた時には、ホームの方が全員ほっと息をついておられて、感謝した。
去年、母が倒れ入院した際、とてもお世話になって、それ以来母や私のことをとても気遣ってくださったホームナンバー2の方が、退所されていた。
ホーム長がワンマンできつい性格なのは、それほど経営も運営も厳しいのだろうと推測する。しかし、ナンバー2に辞められて、一番苦労するのは、ホーム長だろう。
今日の昼食会も、新人2人に教えながらの準備だっただろうから、労力が要ったのだろう。
ホーム長は私にホームの運営をしないか、と言ってきたことがあった。
私は丁重にお断りした。命を預かる仕事はいくらなんでもがさつな自分にはできないし、やることも考えない。
食後居間で、母のむくんだ足を自分の膝の上に乗せて、リンパマッサージをしてみる。
母が「気持ちがいい~」と喜ぶ。
それを他の入所さんたちがずーっと見守る。
一人の方が、「うちの娘はこんなことをしてくれないだろうし、ここにも来ないだろう」と小さい声で隣の女性に囁いていたのが聞こえた。
その女性は、私が母の元へ来ると、庭へ行ってしまう。そして、ハッピーバースデーの歌を皆で歌う際、母より泣いていた。
みんなの娘にはなれないが、みんなの話を聞いてあげられたら、と限られた時間にできることを考える。
マッサージを終えた母が、気持ちも元気になってつえをついてトイレへ行った。
帰ろうか迷っていると、ホーム長はまだいてあげて、と言う。
結局昼寝をするという母のシングルベッドへ添い寝する。窮屈だが、母の体温を感じる。
5、6歳の幼い頃、母の昼寝に添い寝していたことを思い出した。
母は私の昼寝に付き添ったつもりだろうが、私は母の寝息をずっと聞いていた。
その時の母の温もりを今でも忘れない。
今、反抗期の息子は、温もりを感じて育ったのか、ちょっと不安になった。
が、もう遅し。
言葉で温かくできるか、だな。
できることを精一杯するしかない。
何事も。
感謝
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