ありがとうのブログ

毎日、家族や仕事関係の人たちとのふれあいで感謝していることをつづります。

母の誕生祝い会

2012年10月23日 22時00分37秒 | Weblog
母は元気。
アルツハイマーで記憶障害があっても感情は立派に機能している。
嫌なものは嫌と強く反応する。

入所しておられる女性達と介護してくださる方々10名ほどで、昼食会。
ごちそうではないが、栄養を配慮したメニューをイベント用のお膳に入れるだけで華やかな気持ちになる。
手作りのメニュー、手作りのケーキをみんなで分けていただく。

いなり寿司3個、エビフライ1尾、ホタテフライ1個、きゅうりの酢の物、筑前煮、かぼちゃサラダ、梨、すまし汁、ジュース、バナナを間にはさんだクリームケーキ、と今日の朝8時からホームの方が用意してくださった。

12時に席に着いた時には、ホームの方が全員ほっと息をついておられて、感謝した。

去年、母が倒れ入院した際、とてもお世話になって、それ以来母や私のことをとても気遣ってくださったホームナンバー2の方が、退所されていた。
ホーム長がワンマンできつい性格なのは、それほど経営も運営も厳しいのだろうと推測する。しかし、ナンバー2に辞められて、一番苦労するのは、ホーム長だろう。
今日の昼食会も、新人2人に教えながらの準備だっただろうから、労力が要ったのだろう。

ホーム長は私にホームの運営をしないか、と言ってきたことがあった。
私は丁重にお断りした。命を預かる仕事はいくらなんでもがさつな自分にはできないし、やることも考えない。

食後居間で、母のむくんだ足を自分の膝の上に乗せて、リンパマッサージをしてみる。
母が「気持ちがいい~」と喜ぶ。
それを他の入所さんたちがずーっと見守る。

一人の方が、「うちの娘はこんなことをしてくれないだろうし、ここにも来ないだろう」と小さい声で隣の女性に囁いていたのが聞こえた。
その女性は、私が母の元へ来ると、庭へ行ってしまう。そして、ハッピーバースデーの歌を皆で歌う際、母より泣いていた。

みんなの娘にはなれないが、みんなの話を聞いてあげられたら、と限られた時間にできることを考える。

マッサージを終えた母が、気持ちも元気になってつえをついてトイレへ行った。
帰ろうか迷っていると、ホーム長はまだいてあげて、と言う。
結局昼寝をするという母のシングルベッドへ添い寝する。窮屈だが、母の体温を感じる。

5、6歳の幼い頃、母の昼寝に添い寝していたことを思い出した。
母は私の昼寝に付き添ったつもりだろうが、私は母の寝息をずっと聞いていた。
その時の母の温もりを今でも忘れない。

今、反抗期の息子は、温もりを感じて育ったのか、ちょっと不安になった。
が、もう遅し。
言葉で温かくできるか、だな。

できることを精一杯するしかない。
何事も。
感謝


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