ホームレス殺人事件で

弱いものいじめ行動を象徴とする事件だ。
犯人は5人以上の若者たちという報道だ。
その人数の少年たちに囲まれただけでも、武道を身につけていないと恐怖で身がすくむのではないだろうか。
無抵抗の81歳の老人へ石を投げるという行為を想像すると、身がすくむ。
その御年だと10台後半の祖父くらいだ。
その男性がホームレスにならざるを得ない事情やその生活を選ぶ信条があったのだろうと思いやることができたら、と思う。
が、犯人の若者たちは、そのようなことを思うことなく、感情の暴れに従って弱者を標的にして、石を投げてうっぷんを晴らした。
うっぷんをはらすために、人は食べすぎ飲みすぎ、ばくち、痴漢などの破廉恥行為など、よくない行動をする人もいれば、スポーツで汗を流す、カラオケなどで大声で歌う、そのうっぷんの元である仕事を成功させるように努力する、という迷惑にならない、なにくそ精神で成長していく方向に向かう人もいる。
もちろん、なにくそ精神で成長していく人は立派だ。
でもその立派な人でも、よくない迷惑行動の魔が差すときもある。
それに流されずに二日酔いや肥満などの小さな失敗で収まればいい。
だが、大きな借金、痴漢で地位名誉を剥奪される人もいる。
それがまさかの坂を登ることになる。

どんな人も完璧はないから、魔が差した失敗を反省して、尻拭いをしながら、人間的成長をしていくのが大半ではないだろうか。

人生って自分の思うようにならないことにぶつかって、その時、何を考え、どう行動するか、で自分を信じることができるようになるか、つまり自信がもてる人間になれるか、のチャンスをもらう。
そのチャンスを活かした人は、輝き、弱い人に対して手を差し伸ばして、言霊や行動する背中でその人を元気に活かしてあげられるのではないだろうか。

ふとそう思った。

すべてに感謝。