父と母の再会

半年前父が入院していた病院へ母が入院して３週間。
胃がんで胃を全摘している父の胃の状況を胃カメラで検査してもらった後、母の病室へ向かう。
母は父の姿を見てすぐに「よく来てくれたね～。ありがとうね」と手を握って泣いた。
でもよく聞いていると、父を自分の弟と思って懐かしんでいた。
父は怒りもせずそれを受け入れて、母を案じていた。

食欲を失くし、やせてきた妻を思いやり、30分ほど寄り添って、帰宅した。
夫婦ってこういうことなんだと学んだ。
両親はよく喧嘩した。
母がアルツハイマー型認知症になって、感情のコントロールができなくなった認知症の父が罵声をあげたり手をあげたりして、一緒に暮らせなくなって、二人は別々のグループホームに移り住んだのが、8年前。
8年間の別居期間を経て、今年の6月に母が父のグループホームへ移ることができて、ようやく最後の夫婦の時間を過ごすことができた。

なるだけ父を母と会わせてあげたい。
自分の仕事や都合もあるが、できることはしてあげたい。

今日も無事に過ごせて感謝。