私たちにはお金は必要なものです。
もちろん一生贅沢をしても使いきれないほどのお金がいると言っているわけではありません。
いくらいらないと言っても、やっぱりお金がないと困ります。
それではどうやって得ていくのか。
お金を得るためには、さまざまな方法がありますが、
多くは職業によるものです。
職業に貴賎はないと言いますが、実際のところにはやっぱりあります。
どんな仕事であれ、その「社会が示す貴賎」に振り回されることなく、
堂々と胸を張っていられる職業でお金を得ることが大切です。
もちろん、違法ではなくニーズがあるのに社会的にさげすまれる職業についているときに、堂々と人に伝えることは難しいでしょうが、そういう時は心の中だけで誇りを持っていればいいのです。
要は「自分自身が誇れる職業で得たお金」であることが大切です。
賛否はあるでしょうが、労働の対価で受けるお金にはすがすがしさがあります。
そのすがすがしいお金が私たちの衣食住を守り豊かにしてくれるのです。
よく「替えが効く仕事」や、「あなた以外の誰もできない仕事などない」などと言われますが、これは「自分しかいないのだから、無理をしてでも頑張るしかない」と思い詰めている人に対する言葉です。
よく労働者を歯車に例えますが、いくら取り換えの利く歯車であっても、その時計にはその歯車がなければ、今、動きません。
どんなささやかな仕事の中にも、必要性があって存在しているわけですから、自分の職業を卑下することはとても残念なことです。
職業対して誇りを持って働くこと。
私たちはたいていの場合、多くの時間を職業に割いています。
その時間を誇れるものにすることで、私たちの人生は確実に気高いものへと変わっていきます。
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