質素倹約の時代とは、戦後の復興から高度成長期に入る前の時代と私は考える。戦後の時代、具体的には昭和20年~30年代の頃と思ってもらいたいが、スーパーもコンビニもない時代である。その頃は、農家が多かったので、米だけは食べ放題である、おかずと言えば、梅干し、沢庵、お新香、芋類、根菜類、卵は自給自足が出来たのですが、魚や肉は滅多に食べることが出来ない、冷蔵庫も無いから保存も出来ない、電気も時々停電する、扇風機も無いから団扇である、ただなぜか酒屋と乾物屋はあった、いずれにせよ、店は無いし、小遣いも無かった時代を過ごしてきた先輩方は多いはずなので、今物価が高いと騒ぐが買わなければ良いのである。生活が出来なければ、娯楽やレジャーはすべて止めれば良いだけである。そもそも収入以上に消費することは出来ないので、出費を減らすしかないのである。政府の補助金を当てにするのも良いが、いつまでも続くはずがない、すべては税金から徴収されるだけなのだから、ツケが回ってくるだけである。
先週の円相場は147.788円で取引を終わった、ますます円安が進んでいるのが顕著である。理由は、米国の長期金利の利上げにより、円を売ってドルを買っているので、円はどんどん安くなる。現状、円安を止める方法は理論的にはあっても実行できないので、米国の利下げを期待するしかないが、まず無理な話である。なので3,000円で食材を買おうとすると、毎回一品ずつ減らすことになっている。結局、買うものは、安く量が多く長持ちする品物を選ぶのであるから、まさに質素倹約に他ならないのである。もちろん現役の高給取りの方には関係ない話であることは言うまでもない。
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