美人会社員が惨殺された不可解な殺人事件を巡り、一人の女に疑惑の目が集まった。
同僚、同級生、家族、故郷の人々。彼女の関係者たちがそれぞれ証言した
驚くべき内容とは。
「噂」が恐怖を増幅する。果たして彼女は残忍な魔女なのか、
それとも―ネット炎上、週刊誌報道が過熱、口コミで走る衝撃、
ヒットメーカーによる、傑作ミステリ長編。
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2014 7/8 読了
これは映画が面白かったので、原作はどんなんかしらんと
読んでみたのですが、正直映画を見てなかったら内容が
把握しにくかったかも・・・
てか、湊作品は読後に悶々とする事が多いのですが、今回も
映画、原作と両方見たにも関わらず、「あれってどうゆう・・・?」と
謎のままぼかしてある部分もあったかなと・・・
原作は、物語の章と架空のSNS「マンマロー」上でのやりとり、
そして記事になった紙面を載せるという面白い構成だった。
いかにも城野美姫が犯人であるかのような描写ではあったけど
その城野について語る彼女の周囲の人達の何と身勝手な事。
かと言って、城野さん自身もまるっきりの善人であるかというと
そうでもなく・・・
殺された典子さんにしてもそう。
白雪姫はもういない・・・それって現代ではもはや童話の白雪姫のような
素直できれいな娘なんて誰一人いないっていう皮肉なのかな。
各々見る角度で同一人物に関しての印象が違うという不思議、
そして人の思い込みというものがいかに恐ろしいかを感じた作品でした。
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