安部首相は、私人として戦犯として処刑された元日本軍人さんに哀悼メッセージを送付しました。
送付先は、高野山真言宗にある「昭和殉職者法務死追悼碑」の法要です。
「今日の平和と繁栄のため、自らの魂を賭して祖国の礎となられた昭和殉職者の御霊に
謹んで哀悼の誠を捧げる」です。
この碑には、東条元首相及びA級戦犯14人が含まれています。
日本が敗戦して連合国から戦犯処罰を受けた人たちです。
「歴史上世界に例を見ない過酷で報復的裁判」
として、戦犯の名誉回復と追悼を目的に建立されました。
内閣総理大臣としてではなく、私人としての行為と表明しました。
そうしないと、中国や韓国などが批判するからです。
日本の為に戦ったくれた軍人さんが東京裁判では、戦犯として有罪判決を受けました。
そして、この判決をサンフランシスコ条約で受諾しています。
それを踏まえての私人としての行為と表明しています。
戦後69年の現在にこのような歴史事実を海外に発する意味と義務があるのでしょうか。
私は理不尽な裁判で有罪判決を受けた軍人さんに失礼だと思います。
結果的に批判の対象になり、軍人さんたちは戦争犯罪人として海外から認識されるだけです。
礎となられた軍人さんに哀悼の誠を捧げるなら、こっそりと行ったほうが良いと思います。
歴史認識を共有していることは軍人さんを犯罪人と日本も認めていると表明しています。
そんな姑息な行為をするなら、「我が国では、名誉ある殉職者」と世界に表明してください。
敗戦処理をA級戦犯の方々に負わせて日本は主権を回復しました。
そして、国際社会に復帰して、いまの私たちがあるわけです。
日本の為に戦って敗戦を認め堂々と判決を受けた軍人さんは日本をとても愛していたでしょう。
家族も愛して、天皇陛下も愛して、命乞いもすることなく犯罪人として処罰されました。
戦争を知らない私ごときが、軍人さんのことを語るのは大変失礼だと自負しています。
いまの私は「集団的自衛権」にとても脅えています。
それは、戦争体験者の方々が口をそろえて「昔の戦争前の雰井気に似ている」と語ります。
いまの政治家に先の戦争戦犯として裁かれた軍人さんのような気概があるんでしょうか。
軍人さんの御霊を曖昧な行為で、これからも世界から批判されるには納得いきません。
たぶん、ご遺族の方々も憤慨しているのではないでしょうか。
「祖国の礎」とは何ですか。
軍人さんたちを踏み台にするいうことですか。
「今日の平和と繁栄のため、自らの魂を賭して」何を哀悼してるんですか。
平和を破壊する行為を行っていることは、何処に置いたんですか。
ぜんぜん辻褄が合っていません。
ただ軍人さんの御霊をもて遊んでいるしか見えません。
元を正せば連合国の主導権を握る米国に軍人さんたちは裁かれたんですよね。
その米国と仲良しになる私たちが何を軍人さんたちに語れるんですか。
戦争が出来る国にする前に、いま一度歴史を精査して、軍人さんの名誉を回復するべきです。
中途半端な思想で軍事国家を建設するのは、真の平和の構築に反映されません。
やる以上は、私たち国民も覚悟と思考が要求されます。
負けたら犯罪国になり誰かに責任を負わせるそんな無責任な思想は許されません。
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