横山政昭の幸せと自由が欲しいです。

施設で生活しています。皆さんに生かされています。思ったこと投稿します。宜しくお願いします。


   

集団的自衛権。元零戦操縦士の危惧。

2014年08月17日 | 集団的自衛権の恐怖。

元零戦操縦士さんのお話です。

操縦士さんは、1942年に零戦に乗りインド洋に飛び立ちました。

その時、初めて英軍の戦闘機と遭遇して空中戦に臨みました。

当時、零戦は「無敵」と恐れられていました。

敵機は、一対一の戦いを避けて逃げました。

弾を撃つと敵機は旋廻して逃げ回りました。

その間に距離を詰ます。

そして背後から機関砲を撃ちます。

操縦士さんが考えた戦法です。

炎上し、落ちてゆく機体を時速500キロ近くで追い抜きました。

その瞬間、操縦席のパイロットを見たそうです。

悲痛な表情で「助けてくれ」と訴えているよに見えたそうです。

自分が手にかけた人間の最期を初めて見たそうです。

俺じゃなくてよかった」と安堵したそうです。

零戦で戦う以上、負けれないと言います。

撃たなければ、自分が殺される。

これが「戦争」だと言います。

操縦士さんはすぐに他の敵を探しました。

その後、敵機を撃ち落すたびに思いました。

あの人にも家族がいたかもしれない

悲しい気持ちになったそうです。

操縦士さんは、戦争中19機の敵機を打ち落としました。

名誉の勲章もたくさん頂いたそうです。

戦後、操縦士さんは、幼稚園を開業しました。

しかし、人を殺めた自分が子供の命を預かっていいのか!

深く悩んだと言います。

91年の湾岸戦争を語ります。

多国籍軍の攻撃を「花火のようだ」と話す若者に恐怖を覚えました。

それを期に、学校などで自らの戦争体験を語るようになりました。

生きるか、死ぬか」を戦い抜いた、満足感もありました。

国に尽くせた誇りもありました。

零戦から逃げていく、相手の命も奪いました。

その顔が忘れられません!

相反する複雑な思いを、どう言えば分かってもらえるのか!

今でも、苦しんでいます。

外国のお付き合いで「集団的自衛権」を使ったら大変です。

特定秘保護密法」で、思ったことが言えない昔のような時代になりますよ。

みんなが、不幸になりますよ。

私は、今は一番危険だと思う!

戦場の空気を理解できないのは、若者だけではないと感じます。

長生きをしたいと思う年齢でもありません。

ただ、次に世代が戦争に苦しむのは耐えられません。

戦争が持つ「罪悪」をどうにか伝えたいと思っています。

以上が操縦士さんの体験談です。

操縦士さんは、戦争中、我が国と家族を守るために戦ってくれました。

しかし、戦争を明らかに否定されています。

殺し、殺される」それが戦争だと教えてくれます。

私たちに、そんな覚悟はあるんでしょうか。

戦争体験者が生存している現在は、私たちは話を聞けます。

しかし、戦争体験者がいない時代が来ます。

その時、誰が戦争の性格を語ってくれるんでしょうか。

私たちは、判断できる時代に生きています。

とても責任が重大です。

同じ戦争体験者の女性が語ります。

気づいた時には遅いんですよ。戦争は国民投票で決めるわけではありませんから。今の雰囲気は当時の雰囲気に似てますよ

国会議員も9割が戦後生まれと聞きます。

戦争を知る人」「戦争を知らない人

どちらが正しく判断できるのでしょうか。

私は、「戦争を知る人」を信じます。



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