先生 今までの学習を振り返る。
先生「ヨーグルトドリンクと野菜ジュース、
どちらのかさが多いでしょうか。」
児童 予想する。
先生「この二つを、どうやって比べようか。」
児童「だいたい、1dLくらいだから、1デシリットルますで測る。」
「1デシリットルます、何杯分かで比べる。」
「あ、でも、1リットルますでも 比べられよ。」
「1リットルます、全部入らなくても、入ったところまでの
目盛りを読めばいい。」
「そうだね。どちらでも測れると思う。」
先生「では、1リットルますと1デシリットルます、両方で測ってみよう。」
二つの容器に、水を入れる。
1リットルますに、ヨーグルトドリンクを入れる。➡1dLと少し(目盛りを読む)
1リットルますに、野菜ジュースドリンクを入れる。➡1dL(目盛りを読む)
児童「野菜ジュースの方が、かさが多い。」
「ホントに ちょっとの違い。」
先生 黒板に、
ヨーグルトドリンク 1dLと少し
野菜ジュース 1dL
と書く。
「1デシリットルますでも、測ってみよう。」
ヨーグルトドリンクは、1デシリットルます ちょうど1杯。
野菜ジュースは、1デシリットルます 1杯と 2杯目に少し。
先生「この『少し』を、言葉じゃなくて、数で言いたいな。
デシリットルより、小さい単位があります。
『少し』を表す 新しい単位を 紹介します。」
黒板に
ミリリットル mL
と書く。
「1mLは、どれくらいかな?
このスプーン 1杯分です。」
*アロマテラピーで使う、1mL計量スプーンを見せる。
児童「小っちゃい!」
先生「この1mLスプーンで、100杯分が、1dLです。」
先生「小さな小さなスプーンだね。これが、100杯分で、1dLです。
10mLの入れ物も、見せるね。これが、10杯分で1dLです。」
*アロマテラピーで使う、10mL計量カップを見せる。
児童「これも、小っちゃい!」
先生「これで、『少し』を測ってみるね。」
10mL計量カップで、1杯と2目盛り。➡12mL
先生「二つのかさを、数で比べられるようになったね。
ちょっと難しいかもしれないけど、
1dLは、100mLなので、二つをmLだけで、比べると・・・」
1dL=100mL
児童「お、比べやすいかも。」
「あれ?この数字とか単位、見たことあるかも。」
「そうだ!見たことある。」
先生「わ!うれしいなぁ~
よく気が付いてくれたね。
実は、みんなが買ったり、飲んだり、身の回りにあるかさを表すとき、
mLをよく使います。
mLを探してみよう。」
*「mL」は筆記体で書いてあるものがある。児童が気が付いて、みんなで
情報を共有した。
児童に、いろいろな容器を配る。(10種類くらい)
(列ごと、班ごとに一つの容器を配り、一人一人が見る時間を確保する。
容器をグルグル回し、すべての容器を見る。)
児童 プリントに、「野菜ジュース 100mL」のように、
探した「mL」を書く。
*このいろいろな容器のmLを探す活動の後、「1L=1000mL」を
学習する予定です。
児童の身近にある「mL」の量の感覚を鋭くさせてからの方が
「1L=1000mL」がスッと頭に入ってくる気がします。
*「mL」は、身近にある単位ですが、「dL」は、ありません。
いろいろな容器の表記を探して、見ましたが、「dL」は、
書いてありませんでした。
容器にはありませんでしたが、自分の健康診断の値のところに、
「dL」が書いてありました! 脂質検査や腎機能検査の値は、
㎎/dLでした。