骨董品収集品の記録

自分の集めたアンティークを載せてます

古伊万里鉢

2024-02-23 22:42:24 | 日記
古伊万里の鉢です。
口径21.4高さ8.0底径12.5
輪繋ぎの透彫の細工は図録で見たことはあるものの実際には見たこともなく多少なりとも憧れがありました。

また前ブログでも書いた通りこれはというものが一つ欲しくて探していた所ヤフオクで見つけました。

札は結構は入りまして送料いれると昼飯33回分くらいですが落とせました。とはいえ貧乏コレクターとしては数年ぶりに一番頑張りました。
そのため今後しばらくはおとなしくせざるを得ない状況です。(>_<)

この品も色絵であまり見てきてない品なので多少不安はありましたが、説明が延宝元禄あたりの記載でかなり説明や他出品物からも信用できそうに思い札をいれました。



共箱付きでした。



図録で見るものよりやや垂直な造形です。



高台まわりの文様は細かいですが柿右衛門手で良く目にするやつです。


獅子が見込みに描かれており、線が細く非常に丁寧です。筆運びも勢いがあるように感じますただ釉の剥がれは結構あります。
その分古格はあり、手にしたときもこれは
少なくとも江戸時代はあるだろうと感じました。

青の色はもっているものでは少し紫がかった透明感のある薄い色です。


ただ釉剥がれあるものの無傷の記載だったのですが


2から3箇所非常に見えづらいのですがニューと


ノミホツがありました。

裏まで通っているのでニューだし傷だよなあと、また前回とは違った意味でもやっとしてしまい、初めて取引メッセージに傷あるっぽいんですけど、、と送ってみました。
そうした所とても丁寧な返信いただきました。
ざっくりいうと見逃していてごめんなさい。返品も大丈夫ですよ。ただこれは最近美術倶楽部で仕入れた大変珍しいもので実際は赤字なんですと、裏話も教えてくださり、ちゃんとと対応させて頂くとのことでとても誠実に対応していただきモヤっとしていたものが腹におちました(^^)
まあこれくらいの傷があっても値段としては安く買えているように思いこちらこそクレームみたいなメールしてごめんなさいと少しやりとりして、最終的には大切にさせていただくの譲っていただきたい旨を伝え
ました(^^)

やはり対話は大事ですね。
なかなか難しい骨董病に罹患しておりますが、結局は自分が納得するかしないかなんだよなあと前ブログの皿も含めて思いました。

この鉢は見る度に良いものを買えたと良い気分になるのですが問題が一つ、トイレ美術館に飾るのが難しそうです。

深い皿立てを作ろうかなとも思ったのですが、縁が透彫なので強度的に心配なんですよね。(-᷅_-᷄๑)

もう便器を外して平置きできる棚をを増設するしかありません。笑







最新の画像もっと見る

10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ぽぽさんへ (Dr.K)
2024-02-24 14:52:12
続々と購入されていますね!
私も輪繋ぎ透彫細工の古伊万里は欲しいと思っているのですが、いまだに手に入れていません。
やはり、破損を恐れて買えなかったのかもしれません。
それに、骨董市などでたまに見かけても、かなり破損しているものが多かったので、買うのをためらったからかもしれません。
でも、この程度の傷なら、許容範囲でしょうね。
返信する
Unknown (ぽぽ)
2024-02-24 18:28:16
Kさんへ
輪繋ぎの透彫いつかほしいなあと図録をみていまして、染付ではありませんでしたが獅子で絵付けも良く見えて手を出してしまいました。
一度火が付くと止まらなくる厄介な病気にかかっておりまして、、、非常にまずいです(-᷅_-᷄๑)
おかげで軍資金は暫くは大人しくしなくてはならない状況になってしまいました。
とりあえず宝くじを買いに行こうと思います笑笑
返信する
ぽぽさんへ (酒田の人)
2024-02-25 17:36:51
細かい描き込みで手のかかった輪繋ぎ、
さらに色絵という三拍子揃った品ですが
少々微妙な部分を感じなくもないというタイプの品ですよね。
画像だけでは判断できないので、間違っている可能性も高いですが
元禄を中心とする中期の品とは少々違った印象を受けます
とは言え、上手の色絵鉢であることは間違いありませんよね。
返信する
Unknown (ぽぽ)
2024-02-25 19:06:11
酒田さんへ
そうなんですよね。
中期柿右衛門の作風とは若干違う印象を私もにわかですが感じます。
中期の珍品もしくは後期の上手とかなんですかね??
獅子の表情も良く絵付けは丁寧で金彩のスレや釉剥がれから現代ではないと思うのですが、色絵って時代特定難しいですよね。
そういうのもあってあまり手を出していなかったのですが、思いきって入札しました。(^^)
延宝元禄あたりのものだとしたら傷ものと言えどもう少し札が入るかもしれませんね。
返信する
ぽぽさんへ(その2) (Dr.K)
2024-02-25 19:10:47
↑ で酒田の人さんがコメントしていますように、私も、「元禄を中心とする中期の品とは少々違った印象を受けま」した。
写真だけからでは何とも言えませんし、どう表現していいのかも分りませんので、前のコメントでは、その点については触れませんでした。
これから、この鉢のことを念頭に置きながら、注視しながら、コレクションを続けていこうと思います。
返信する
Unknown (ぽぽ)
2024-02-26 16:53:31
Kさんへ
もしかしたら大聖寺あたりの柿右衛門風写しだったりしてですかね(^^)
それだと明治くらいのものに多いんですかね??
輪透かしの実物は見たことがなく、これが初めてでしたので私も良く分からないんですよね笑
メルカリに明治くらいの輪透彫あったのでみてみましたが写真ではやはり古さは感じませんでした。たくさん使ったらそのくらいの時代でも釉の剥がれやスレは結構できるんですかね??
私も素性を明らかにするため勉強します(^^)
返信する
ぽぽさんへ(その3) (Dr.K)
2024-02-26 18:32:21
これは大聖寺伊万里ではないと思います。

この鉢を見て、私は、まっ先に、「世界をときめかした 伊万里焼」(矢部良明著)の次の部分を読み返しました。

「筆者が伊万里焼研究に手を染めた昭和40年代の後半は、未曾有の経済的繁栄を誇っていた日本であったから、ヨーロッパの古美術市場に現われた柿右衛門様式の秀作が、新記録をつくりながら価格を高めていって、日本人の手に落札されていた時であった。それから早くも20年が経ち、日本にある柿右衛門様式の色絵磁器は、おびただしい数量になっていることだろうし、その大半はヨーロッパから里帰りした名作で占められていることも疑いない。では、日本に伝世した柿右衛門様式の色絵とは、結局どのようなものであったかというと、それは、昭和30年代までに収集されたものを見れば一見してわかることなのだが、1700年代の盛期を過ぎ、急速に作風が精彩を失っていった後期の柿右衛門様式に属するもので主に構成されているのである。」(P.53~54)

「・・この伊万里金襴手は、西欧輸出においても国内需要においても、またたく間に人気を集めてしまった。18世紀前半は、西欧ではけばけばしいほどの装飾豊かな後期バロック時代に入っており、この金襴手はちょうどこの風潮にも合致した。こうして、主にヨーロッパ輸出用に開発された柿右衛門様式の色絵磁器は、すっかり需要をうしなっていったのである。18世紀になると、柿右衛門様式の資料がヨーロッパにおいても乏しくなるには、そのためであったと推測される。
 ここで慌てたのは、伊万里焼で柿右衛門様式の色絵磁器をつくっていた陶工たちであったろう。この事態を迎えて、彼らは日本国内向けに和様の図様を描いた新様式を工夫したようであり、日本に伝世する柿右衛門様式の色絵の大半が、この18世紀の作品であることも、その裏付けとなっている。寿老人、鯛を手にした恵比寿、羅漢など、日本人にとって馴染みの深い図も登場してくる。しかし、創作意欲の衰えた柿右衛門様式には、もはや再起の道はなかったようで、18世紀後半になるとすっかり衰微してしまったのである。が、その伝統はまったく絶えたわけではなかったことが伝世記録などから推察される。」(P.84~85)

これらの文言から、私は、まっ先に、この鉢は、柿右衛門様式の盛期を過ぎた18世紀前半の作なのだろうかと思ったのですが、いかんせん、この本には、その頃の後期柿右衛門様式の写真が載っていないのです(~_~;)
それで、この鉢を何処に位置付ければいいのかがわからなくなったわけです。
これから、その辺も調べていかなければならないな~と思ったわけです。
返信する
Unknown (ぽぽ)
2024-02-26 21:36:48
Kさんへ
ありがとうございます!すごくためになります。(^^)
改めて柴田コレ等を見ると延宝元禄の柿右衛門ってかなりお決まりパターンで様式美か確立していますもんね。
この鉢は余白はもなく輪文のところの装飾とかを見るとちょっと違う感じですよね。
かと言って古伊万里様式の金襴手とは違いますし良く分からない品だなあと思います。
私の持っている昭和32年発行の柿右衛門という本によれば江戸後期の柿右衛門調は御用品の中に比較的大ぶりな鉢や異形の器が数多く生産された時期である。また全体的に量産化のためか品格が落ちていると記載がありました。江戸後期もなくはないとは思いますがわりかし作風は上手の鉢におもえます。
それでKさんの考察を拝読するとなるほどともうそれにしか思えません!(^^)
18世紀前から中くらいがしっくりきますね。
大変ありがたいヒントをいただきましたのでそのあたりを目星にして私も調べてみます。
返信する
ぽぽさんへ (遅生)
2024-02-27 16:33:36
すみません、見逃してました。
輪繋ぎの大鉢ですか。
いいですねぇ、私は持ってません。
でも、とても良いものであることはわかります。
緑釉の自然な剝脱が一部に見られますし、ニュウにはいった汚れも時代を感じます。それに、これだけの格をもった品の贋作を作るとすれば、もっと派手やかな図柄を選ぶと思います(^^;

こういう別格品は、応接室(今は流行らない?)か居間の人目につく場所に、ドーンと据えましょう(^.^)
返信する
Unknown (ぽぽ)
2024-02-27 18:31:10
遅生さんへ
ありがとうございます!
古格はあるなぁとは思うのですがそこから先の検討が私には難しいです。
皆さんに色々ご助言頂いてすごく勉強になっております。
応接室は流石にないので(^^)
なんとかトイレ美術館に飾れるようただ今試行錯誤中です!
返信する

コメントを投稿