アイアンと言っても基本構造はゴルフクラブどれをとっても同じですので 測定方法・基準もそう違いはありません
ですので ここではアイアン その番手間の差というところにズームして見てみましょう
ゴルフクラブ とりわけアイアンの価値というか意味は クラブごとの距離差を生み出すことにあります
7番アイアンと6番アイアン これらが同じ距離 はたまた逆転?してしまうとそれはもうゴルフになりません
意図した距離を正確に打つ それがアイアンの主たる目的ですから
アイアンの番手間
ロフト角度 3~4度
ライ角度 0.5度
長さ 0.5インチ(12.7mm)
この差が番手が上がるにつれロフト/ライ共に減少していき 長さは逆に伸びていきます
例えば 7番アイアンと8番アイアンのデータが並びますと
#7 ロフト 32.0度 ライ 62.0度 長さ 37.0インチ
#8 ロフト 36.0度 ライ 62.5度 長さ 36.5インチ
こうなります(こうなるはずです)
その差が前後のクラブに続いていきます
ここでアイアンの番手間の距離差というものも見ておきましょう
7番アイアンで150Yさばいているとします
その場合 8番アイアンは140~135Yというあたりだと思います
距離差はというと 10~15Y
その差が クラブ構造上の違いによって生まれているわけです
もしこの差を人間側の仕事として出さなければならないのであれば クラブの本数があまりにも多すぎます
7番アイアンで その距離差分 上の番手も下の番手も打てるというのであれば 6番も8番もイラナイということになってしまいますものね
あくまで一定の動きをした状態で距離差を生み出す というのが各クラブの大きな役目ですから その機能が発揮されるよう準備しておくことは必要不可欠なことでしょう
で クラブ形状の差の方に戻ります
ロフト角度とライ角度 その差を先にあげました
ロフト角度で3~4度
ライ角度で0.5度でしたね
その角度差って一体どのくらいというと ホントに微々たる差
分度器は手元にすぐないでしょうから時計に例えてみましょう
時計の針は1周すると360度 そして秒針は60秒ですから1秒の目盛りは
6度
ということになります
ということは ロフト角度差というのは1秒にも満たないところで推移していくわけです
ライ角度に至っては 0.5度ですので え~っと 0.08秒?!
なんだか余計にわかりづらくなってきましたが それほど精度が必要であるという事なんです
そんな微々たる差なんて関係が無い という意見もあるかと思いますが それならわざわざ0.5度の差なんて作らない方がいいでしょう
ゴルフクラブでライ角度の差を設定していないクラブというのはありません
クラブが長くなれば フラットに
クラブが短くなれば アップライトに
というのがゴルフクラブです
つまり その差があるからゴルフになるんです
ちょっと長くなってきましたかね
では続きは次回へという事にしましょう