クラブバランス その2
バランスはヘッド重量とグリップ重量、そしてシャフト自体の重量とその配分を含めた長さの関係です。
ということで、今度は長さで実験してみましょう。
46インチで仮組みした場合
バランス値はD3.4を示しています。
これを0.5インチ短くしてみて再度計測してみますと
今度はD1.2となりました。
これは前回のように鉛による重量調整はせず、単に長さだけを短くしたもので、この長さでもバランス値は変化します。
長くすればバランス値は大きく、逆に短くすれば小さくなります。
一般には、45インチで仕上げるでしょうから、さらにこのバランス値は小さくなります。
ですので、このクラブの場合
さしたる意味も無く長さを合わし、シャフト先端に鉛をつめてバランス調整?されていくのでしょう。
で…なんだか違う、合わない
それだけで終わってしまう悲しい結末になると思います。
(ヘッド、シャフト、それぞれ効果が引き出せる重量、長さというものがありますから)
この秤はクラブを作る側には非常に有効なありがたいものですが
D1とかC8だとかいう記号が先走ってはいけません。
もし扱いやすいと感じたクラブがD1であればそれでいいのですが
例えそれがDだろうがEだろうが、構いません。
使用者の方がいいなぁと思えるポイントを表してくれるのがバランス記号であり
それが作り手のための指標となってくれます(^^♪
繰り返しになりますが、この記号ありきになってしまうと、ホントのところを見逃してしまうばかりか
シャフトの動きを発揮できないことにもなりかねませんので、ご注意ください。
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