夜の時間の酒場は賑やかだ。
キルジョイズの酒場は大きく、テーブル席、カウンター席、個室(小)、
キルジョイズの酒場は大きく、テーブル席、カウンター席、個室(小)、
個室(大)と様々設けている。
常連客などは決まったテーブルやカウンター席があるらしいのだが、
常連客などは決まったテーブルやカウンター席があるらしいのだが、
それがあっても気になる事はない。
皆、自然と、いつもの席で食事をする、というスタイルが確立していた。
冒険者のカイルたち6人は、普段テーブル席で食事している。
なので、そんなパーティーが個室を頼むと、
「個室を頼むなんて珍しいな、カイル。」
と、酒場のマスターであるギルにそう言われるのも至極当然。
「今日は1人追加で7人になる。
7人以上の個室を頼みたい。
仕事の話があるんだ。」
「6人用より大きい個室は10人用だ。」
「なら、それで頼む。
料理は“本日のおまかせコース”のやつで。」
「分かった。」
ギルは受け応えると、カイルに札の付いた鍵を手渡す。
札にはG7と書かれていた。
「一番奥の個室だ。
話し合いを兼ねるなら、そこが静かでいい。」
「ありがとう。」
カイルは鍵を受け取り、一行は一番奥の個室へと入った。
薪ストーブがある。
既に火が付いていて部屋全体が暖かい。
「結構、いい部屋じゃない。」
エルフの女性ラナはそう言いながら部屋を見渡した。
窓だけでなく、部屋の中からしか開かない非常扉もある。
防災設備もそれなりに考慮しているらしい。
その少し後にケイトがやってきた。
ギルが見つけ、おや?といった表情をする。
「夜に来るなんて珍しいな。
何かあったのか?」
「カイルって冒険者来なかった?
仕事の話を兼ねた食事会って感じよ。」
「ああ、カイルが言ってたもう1人って、ケイトの事だったのか。
個室は一番奥のG7だ。」
「ありがと。」
そして奥の個室へと入っていく。
「こんばんわ。」
皆席についていたが、カイルが立ち上がる。」
「好きなところに座ってくれ。」
「ありがと。
じゃ、ここにするわ。」
ケイトは薪ストーブから一番近い席、つまり端に座った。
火の魔力を持つケイトは、この方が居心地が良い。
「じゃあまず自己紹介としよう。
俺はカイル。
人間の戦士だ。
長剣を得意としている。」
「俺はシーマ。
エルフのレンジャーだ。
弓を得意としている。」
「俺はゴッセン。
ドワーフの戦士兼僧侶だ。
戦斧を得意としている。」
「私はラナ。
エルフの僧侶兼レンジャーよ。
シーマと同じで弓が得意。」
「私はミリア。
人間の精霊使い兼吟遊詩人よ。
主に水系ね」
「私はミウ。
人間の魔法使いです。
まんべんなく習得してる感じで、これが得意ってのは無いかな。」
「ケイト・セント・ウェストブルッグよ。
城下町では魔術探偵を営んでいるわ。」
「魔術探偵・・・?」
「今受けてる仕事の関係でね。
迷宮の情報が欲しいのよ。」
「それが何故、迷宮の都市伝説なんだ?」
「ありきたりの話より、その手の話の方が意外と的を射る事があるのよ。」
「分かった。
俺たちが知ってる限りの情報を話そう。」
皆、自然と、いつもの席で食事をする、というスタイルが確立していた。
冒険者のカイルたち6人は、普段テーブル席で食事している。
なので、そんなパーティーが個室を頼むと、
「個室を頼むなんて珍しいな、カイル。」
と、酒場のマスターであるギルにそう言われるのも至極当然。
「今日は1人追加で7人になる。
7人以上の個室を頼みたい。
仕事の話があるんだ。」
「6人用より大きい個室は10人用だ。」
「なら、それで頼む。
料理は“本日のおまかせコース”のやつで。」
「分かった。」
ギルは受け応えると、カイルに札の付いた鍵を手渡す。
札にはG7と書かれていた。
「一番奥の個室だ。
話し合いを兼ねるなら、そこが静かでいい。」
「ありがとう。」
カイルは鍵を受け取り、一行は一番奥の個室へと入った。
薪ストーブがある。
既に火が付いていて部屋全体が暖かい。
「結構、いい部屋じゃない。」
エルフの女性ラナはそう言いながら部屋を見渡した。
窓だけでなく、部屋の中からしか開かない非常扉もある。
防災設備もそれなりに考慮しているらしい。
その少し後にケイトがやってきた。
ギルが見つけ、おや?といった表情をする。
「夜に来るなんて珍しいな。
何かあったのか?」
「カイルって冒険者来なかった?
仕事の話を兼ねた食事会って感じよ。」
「ああ、カイルが言ってたもう1人って、ケイトの事だったのか。
個室は一番奥のG7だ。」
「ありがと。」
そして奥の個室へと入っていく。
「こんばんわ。」
皆席についていたが、カイルが立ち上がる。」
「好きなところに座ってくれ。」
「ありがと。
じゃ、ここにするわ。」
ケイトは薪ストーブから一番近い席、つまり端に座った。
火の魔力を持つケイトは、この方が居心地が良い。
「じゃあまず自己紹介としよう。
俺はカイル。
人間の戦士だ。
長剣を得意としている。」
「俺はシーマ。
エルフのレンジャーだ。
弓を得意としている。」
「俺はゴッセン。
ドワーフの戦士兼僧侶だ。
戦斧を得意としている。」
「私はラナ。
エルフの僧侶兼レンジャーよ。
シーマと同じで弓が得意。」
「私はミリア。
人間の精霊使い兼吟遊詩人よ。
主に水系ね」
「私はミウ。
人間の魔法使いです。
まんべんなく習得してる感じで、これが得意ってのは無いかな。」
「ケイト・セント・ウェストブルッグよ。
城下町では魔術探偵を営んでいるわ。」
「魔術探偵・・・?」
「今受けてる仕事の関係でね。
迷宮の情報が欲しいのよ。」
「それが何故、迷宮の都市伝説なんだ?」
「ありきたりの話より、その手の話の方が意外と的を射る事があるのよ。」
「分かった。
俺たちが知ってる限りの情報を話そう。」