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チヌークの横顔 御嶽山噴火と自衛隊

2015年05月05日 | 陸上自衛隊レポ

2014年9月27日(土)
陸上自衛隊第13普通科連隊長に対し
御嶽山噴火に係る災害派遣要請が出された。
要請の目的は人命救助。

派遣部隊は松本駐屯地に在籍する第13普通科連隊に留まらず陸自だけでも
相馬原・北宇都宮/第12ヘリコプター隊
立川/東部方面隊
富士・滝ヶ原/富士教導団、
新潟・高田/第2普通科連隊
静岡・駒門/東部方面混成団
相馬原/第12化学防護隊
群馬県高崎市・新町/第12後方支援隊および第12施設隊
埼玉・大宮/中央特殊武器防護隊
新潟・新発田/第30普通科連隊
宇都宮/第12特科隊
以上10部隊が参加

陸のみならず航空自衛隊も
浜松/浜松救難隊
小牧/救難教育隊
百里/偵察航空隊
以上の部隊が動員された。(防衛省の発表より引用)

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御嶽山は、地元では「御山」と呼ばれ山岳信仰の対象にもなっている
活火山です。山自体が神様(日本の山は大体ご神体とされますが)であり
畏敬の対象というわけです。
私が十数年前に登った時は、麓の神社に参り道中の無事を祈願していただきました。
其れ程に怖れられていたのですね。
今では登山道が整備され、信仰よりも観光としての役割が大きくなってきました。
去年の9月27日はとてもお天気がよく穏やかな気候で
絶好の登山日和だった事でしょう。

私の手元に1枚の写真があります。陸上自衛隊所属のチヌークです。
日付は災害発生から3日目の朝、9月30日早朝07時07分。

この前日の夕闇迫る中、微かな陽の光を受けて機体の縁を鈍く光らせ、
ライトを点けて松本駐屯地へと舞い降りて来たチヌークは
ひどく疲れている様に見えて、無意識の内に「ありがとう、ありがとう、お疲れさま」と
呟く自分がいました。

明朝、カメラを持って駐屯地へと向かい、ヘリポートにチヌークの姿を見つけました。
朝陽の中、彼(チヌーク)は静かに、ただ静かに凛として佇んでいました。
何時でも飛び立つ覚悟を秘めて、ただ静かに待っている-----。
時折整備の方でしょうか、迷彩服を身に纏った自衛官の姿が動いています。
人の命を助ける為に働いている方を横目に
暢気にカメラを向ける自分が腹立たしいやら恥ずかしいやらで、
整備の方がいなくなった瞬間にやっとこさシャッターを一回だけきりました。




この災害においては多くの消防・警察・自衛隊
その他沢山の方々にご尽力いただきました。
山の厳しい気候の中、本当にありがとうございました。

最後に御嶽噴火による災害で亡くなられた方々のご冥福を真心よりお祈り申し上げます。



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