『蛇に気をつけてや~』
バァちゃんに言われて今日も畑に出る康子
康子の家は半農だったが、父親が昨年、倒れてから農業一筋
農業だけでは食べていけない。
しかし出稼ぎの父親を頼っていた家族に残された仕事は少しの畑で採れる野菜を市場に卸し金に換えるしかなかった。
父親は出稼ぎ先で倒れた
貧しい康子の家では父親の送金だけが、唯一の現金だった
今は日々の暮らしは畑で採れる作物だけだ
昼から雨が降り出した
康子は畑の隅の納屋に入って雨をやり過ごす
6畳程の小さな納屋
雨は止みそうになかった
仕方ない帰るか
帰り支度を始めた康子に近づく一匹の蛇
『きゃあ~』
蛇は康子の足に噛み付いた
『うっ~痛い』
身体が焼けるように熱い
必死の思いで、車を運転して自宅に着いた
『康子~どうした?』
バァちゃんの声が遠くなった
気が付いたのは病院のベットだ
『あれっ?ここは?』
『康子、良かったなぁ~もう大丈夫だど』
そうだった蛇に噛まれたのだ
医者も、この辺りには蝮(マムシ)しか居ない
蝮に噛まれる事が多い山の中腹の村
その為の血清もある
様子を見る為に数日の入院が必要だ
康子もホッとしていた
しかし
入院当日の夜中に康子の身体に異変が
『寒いよ~寒いよ~』
高熱が出てきた
身体中が痒い
全身に発疹も出ている
医者は蛇の毒によるアレルギーだと判断
2~3日すればアレルギーも治まる
2日後、医者が言うアレルギーは治まった
熱も下がり発疹も消えた
側に付きっきりのバァちゃんも安心した
『入院は長引きそうだ』
『バァちゃんの粥が食いたいな』
『うんうん』
バァちゃんも孫の康子の頭をなでてうなづいた
食べるのもやっと、康子の父親は寝たきりだ
嫁は康子が小さい頃に村の男と駆け落ちして居ない
康子の父親の憲次が年中、出稼ぎだ!嫁も若かった
貧しい村での暮らしに嫁を恨んでなどいない
康子を産んでくれた、愛しい孫を残して行ってくれた
小さかった康子を育てるのも大変だったが生き甲斐だ
(三味線を弾いているように見える?)
1カ月の長い入院生活だったが無事に退院した康子
『バァちゃん、明日から畑に出るからね』
『無理したら駄目だって、畑は逃げんから』
『せっかくの野菜が駄目になってしまう、様子を見に行くだけだし』
『そうか?行ってもすぐに帰ってくるんだよ』
『うん、分かってるって』
蛇に噛まれてから食が細くなった康子を気遣う
次の日、朝早くから畑に出た康子
康子は、腹が減って死にそうだった
畑に着くなり、そこら中の虫を探し見つけては食った
何でも食った
康子の身体に何があったのだ?
みゆきママちゃんに聞いてくれろ~
*:・'゜☆。.:*:・続く゜'・:*:.。.:*:・'゜:*
ブリーダー崩壊に、リンクの方達のコメントが凄い
アクセスが集中してプロジェクトのホームページが
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