みゆきな日々

チワワのチェリー女の子&私・年金暮らしのジッちゃんに絶賛親孝行活躍中

怪 【謎の警備員】除霊

2009年04月18日 | インポート

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無我夢中で走ってるうちに、どうやら妻の幸子を振り切ったらしい

  しかし何故だ、鈴木と話していた女性は幸子だったのか?

     ビルの鍵を持っているのは鈴木と久司だけ

       幸子はどうやってビルに入ったのだ? 

       俺の留守中に合鍵を作っていたのか?

           いや、そんなはずは無い

        誰かの手引きがあったに違いない

      そんな事を考えながら幸子の『貴方のせいよ』 

   取り乱していた幸子、手には文化包丁を持って追ってきた

        いったい俺が何をしたと言うのだ?

        最近、警備室に泊まる事が多かった

          浮気でもしていると思ったのか?

      逃げたが幸子は、まだ俺を探しているのか?

           何が何だか訳が分からない

         警戒しながら警備室に戻った久司

              静かにドアを開けた

              鈴木が仮眠していた

              何事もなかったように

             『鈴木さん起きて下さい』

         『鈴木さん起きて下さい』

                 『何だ?』

  飛び起きた鈴木は『またお前か、いいかげんにしてくれ』

          『妻を・・・・・見ませんでしたか』

          『お前を追っていった女性か?』

              『はい、そうです』

         『お前達夫婦に何があったんだ?』

         『何って・・・・・・・・別に何も・・・・・・・・・』

久司は、一生懸命に記憶をたどったが妻に恨まれる心当たりはない

 『最近、自宅に帰らず警備室に泊まっていたのが悪かったかも』

   もうすぐ勤務時間の終わりだ、妻が待つ自宅に帰れない

                娘が気がかりだ

『鈴木さん申し訳ない自宅の様子を見てきてもらえないでしょうか』

                 『分かった』

             あっさりと了解してくれた

    久司は快く引き受けてくれた鈴木に今までの態度を悔い

              『宜しくお願いします』

                 頭を下げた

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        その日の夜、勤務時間に鈴木はやってきた

     ものものしい出で立ちで、何人もの人を引き連れて

        久司には異様な雰囲気の空気で圧倒された

            『山根久司、居るか』

        鈴木の後ろに居た女性が大声で久司を叫んだ

                   『はいっ』

          『山根久司、妻、幸子、ここに座れ』

             何?幸子も来ているのか?

               『貴方、私はここよ』

           いつの間にか幸子が隣に居た

          驚いた、娘の由布子まで一緒だ     

              『鈴木さんこれは?』

                鈴木は答えない

       代わりに、ものものしい格好の女性が答えた

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 『山根久司、幸子、由布子、ここはお前達の居る場所ではない』

               久司は思い出した

            自分達に起こった出来事を

そうだった久司はリストラに遭い夫婦喧嘩が耐えない日々が続き、逆上した妻の幸子に刺し殺された、そして幸子は娘を道連れに無理心中したのだ。

               俺は死んでいた?

     再就職の警備室は自分の勤めていた会社だった

        あの日、面接を受けていたのは鈴木

鈴木には久司が見えていた、突然の出来事で死んだ事に気付かない久司を不憫に思い、亡くなった場所に煙草やビールを供えてくれていた。

           しかし何故、警備室なのだ?

      久司と妻の幸子、由布子の除霊が始まった

  久司も幸子も娘の由布子も、うっとりする心地良いお経

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『山根久司、会社の経営悪化の犠牲になったのはお前だけでは無いぞ、会社を恨み妻が止めるのも聞かず警備室に忍び込み火を点けようとしたお前を止めようと追ってきた幸子は憎くてお前を刺し殺した訳ではない!どんな理由があろうと身勝手な行動が一家無理心中を引き起こしてしまったのは事実、さぞかし無念であっただろう』

               久司は号泣した

   鈴木は、ゆらゆら揺れて静かに消えてく久司を見送った

         妻も娘の由布子も一緒に消えて逝った

  

             終わった・・・・・・・・。

面接の時に幽霊が出るビルの説明には戸惑ったが、まさか自分の仕事場に住み着いていたるとは思わなかった。

             夜になると響く靴音

   言葉にならない言葉の叫び、ノイローゼになりそうだった

            怖くて逃げ出した日もあった

  もう警備の仕事を辞めよう、何度も辞表を出そうと思った

  だが途中から久司は自分が死んでる事に気付いてない

           社長に相談して除霊を決めた

      とりあえず山根久司家族は成仏したであろう

多くの会社で、リストラや経営不振で飛び降りやビルの一角で首吊りなどの自殺者が急増している。

  その殆どは浮遊霊か自縛霊となってビルに住み着いている

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        :・'゜☆。.:*:・'゜★゜'・:*:.。.:*:・'゜:*

     

    

            

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