ドアが開いた向こうには恵理子が居た
輝くばかりの笑顔で
『どちら様?』
両親は唖然としている
浩介は『俺だよ浩介だよ、会いたかった』
一歩、玄関に足を踏み入れた瞬間
『あなた~』
大きな声で叫んだ
踏みとどまった浩介
何が何だか分からない
恵理子の両親は『浩介さん、早まらないで』
浩介は頭が混乱していた
部屋の奥くから男性が出てきた
『いったいどうしたんだ?』
長身の色黒の男だった
『あなた方は、いったい何なんですか?』
恵理子の父親は『行方不明になっていた娘を探してまして』
『それが、妻と何か関係でもあるのですか?』
妻?
恵理子に瓜二つの女性は違うのか?
『失礼ですが、結婚なさってどの位ですか?』
母親も疑問に思ったらしい
『1年半ですが・・・・何なんですか、いきなり』
少し憤慨している様子の男に浩介は
『名前は?どこで知り合ったのですか?』
『久美子は地元のナースですよ、私は医者です』
久美子?ソックリだが人違いなのだろうか
この世に3人はソックリな人が居ると言うが、恵理子そのもの
玄関先で、根掘り葉掘り聞くのも失礼だ
『どうやら間違いだったみたいです申し訳なかった』
部屋の奥で様子を見ている恵理子のソックリさん
本当に、娘なら両親の顔を見て動揺するはずが平然とドアを開けた
浩介の腕を掴み両親は、その場を離れた
『浩介さん、恵理子にソックリだけど人違いだ』
両親は違うと言うが、浩介だけは恵理子だと思った
何故、自分の前から姿を消し名前も変え違う男と結婚なんかしているのだ?
真相が知りたい・・・・・・・
もしや、あの男に監禁されている?
駅で両親と別れ浩介も一旦、自宅に帰ったが、要らぬ思いが馳せる
浩介は密に恵理子ソックリな久美子のストーカーを始めた
監禁されてる様子もない
声も仕草も癖までも同じな久美子
疑問が確信に変わってきた
久美子じゃない恵理子だ
ストーカーして2週間目、浩介は恵理子の異変に気付いた
夫と名乗った男が帰宅しないのだ
医者でも出張がある
学会やら研修の出張か?
恵理子と話しをするなら今だ
夫と名乗る男が居ない事を確かめ
夜の8時、浩介はドアのチャイムを鳴らした
『どちら様ですか?』
『夜分、遅くに済みません、この間、訪ねた嵯峨と申します』
少しだけドアを開けた恵理子
『どんなご用件でしょうか?』
浩介は2年前に恵理子といっしょに撮った写真をドアの入り口から久美子と名乗る恵理子に差し出した。
『あら・・・・本当に私とソックリですね』
『そうでしょ~だから話しだけでも聞いてくれませんか?』
仕方のない顔をしながらドアから浩介を招き入れた
『恵理子、いや久美子さん本当の事を言って下さい』
『本当の事って?』
『久美子なんて名前は嘘だろう?本当は恵理子なんだろ?俺より好きな男が出来たからって、こんな卑怯な真似しやがって』
『ちょっと待って下さい人違いですって』
『うっせ~ふざけんな、お前の事、どれだけ心配していたと思ってんだ、どこまでも人違いだって言うなら証拠を見せろ』
浩介は怒りで我を忘れていた
『大きな声を出さないで下さい、私は恵理子じゃありません』
『どこまでも嘘を付く気か?俺のこれが嫌で逃げたんだろ?』
浩介は人が変わったように久美子と名乗る恵理子を殴った
その時だ、隣の部屋から恵理子の両親が出て来た
何故?ここに恵理子の両親が居るのだ
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