警察小説はいくつもあるけれど
裁判官を描いた小説はほとんどないのでは?
偶然知ったこの本、面白く読み終えました。
実在人物や実際にあった事件などが出て来るので
ノンフィクションかと勘違いしてしまうほど。
巻末に参考資料が相当示されていたので
小説であってもかなり事実に近のでは?
山崎豊子さんを思わせる強烈な作品でした。
昭和から平成を経て司法の世界を目指し生きる数名の主人公たち。
様々な個人の事情を抱えながら理不尽な司法の世界で生き
中には倒れて行く人も・・・
原発問題や公害問題など難しい用語も多く
読みやすいとは言えないけれど
最後まで読ませるだけの強烈な力がありました。
全く知らなかった裁判官そして司法の世界。
この作品を読んで色々考えさせられてしまいました。
フィクションであっても実際にこのようなことはあったのかも。
あるいは今もあるのかも、と。
そんなタイミングで日曜日の選挙です!
衆議院と共に最高裁判事の信任投票もあります。
これまでの選挙でも何度かあったけれど
まともに考えたことはありません。
誰がなったところで関係無い、そんな感覚でした。
けれどこの作品を読んだ今は考えが変わりました
最高裁判事がどんな裁判でどんな判断を下す傾向にあるのか。
しっかり見ないと国が誤った方向に導かれかねない。
この投票にも大切な意味があるのだと気付かされました。
そんな訳で、今回は広報にもきちんと目を通さねばと思っています!!
とは言え肝心の衆議院の方・・・
誰に、どこに一票を投じればいいのか?
本当に困りますね