すっかり先延ばしし過ぎてしまった柏木哲夫先生のレポです
ホスピスを作られターミナルケアに力を入れてこられた
柏木先生を初めて知ったのは父が闘病した時。
『ベッドサイドのユーモア学』等の著書を読んで
「こんなお医者さんが近くにいたら・・・」と思ったものでした。
まさかあの先生のお話を生で岐阜で聴けるとは!!
本当に嬉しかったです。
“寄り添う”と言う言葉は
最近よく聞かれるようになりましたが
その本当の意味に合っているのか
怪しいと思うこともしばしばです。
ましてや「死」と言う現実をを直視している人に
寄り添うと言うのはどれだけ大変か。
閉ざしてしまっている心の扉を開けるには“笑い”が一番
そう先生はおっしゃっています。
つまりはユーモアが大切だと。
これは他の多くの先生もおっしゃっていて
あのアルフォンス・デーケン先生も同様でした。
どんなにご本人にとって良かれと思っても
無理強いすれば心を閉ざされるだけ。
まずは心をほぐさなければ何も始まりません。
特に末期患者さんの切なる願いは
①苦痛を取り除いて欲しい
②私の気持ちをわかって欲しい
苦痛を取り除くのは医師にお任せするしかないですが
気持ちをわかろうとすることは医療従事者でなくても出来るはず。
患者を支えるのに大切な力を次のように説明されました。
《一般医療》人間力・(医療の)技術力⇐下から支える
《救急医療》技術力⇐上から差し出す
緊急を要しているので、
この場合は人間力よりも技術力が優先されます
《緩和ケア》人間力・寄り添う力⇐横から
つまり寄り添うと言うのは
その人のすぐ側にいて、
心や身体の痛みなどを共に感じようとすることで
それは上から目線でもなく、
下からのフォロー力とも違うと言うことです。
末期の患者さんは
しっかり寄り添うことが出来れば
死んで行ける力(感謝と安らぎ)を持てるのです。
寄り添って行くために大切なのが人間力!!
そのポイントとして10項目上げられました。
①聴く力
②共感する力
③受け入れる力
④思いやる力
⑤理解する力
⑥耐える力
⑦引き受ける力
⑧寛容な力
⑨存在す力
⑩ユーモアの力
共感力はカウンセリングなどでもとても大切ですが
自分との考え方や価値観とは違っていても
それは一旦横に置き
相手や患者さんの身に自分を置き換えて感じてみる。
と言うことですね。
どの項目も予想はついていた中で
唯一わからなかったのが⑨の存在する力。
患者さんやクライアントと接していると
色々なことが起こり辛くなったり
逃げ出したくなることもあります。
そんな時でも逃げ出さず
その場に踏みとどまれるかどうか。
気付いていませんでしたが
それも大切な点でした!
生と死は表裏一体。
人は生きて来たように死んでいくもの。
これは先生もおしゃっていたし
私も色々な方を見て来て実感していることですが
更には次のように説明されました。
『良き生を生きれば
良き死を死することが出来る』
良き生とは・・・
①感謝する人生
②散らす人生
お金や時間、経験などを自分のために集める生き方ではなく
人のため、周りのために使う生き方
③ユーモアがある人生
ユーモアとは愛と思いやりの現れです
良き死とは・・・
・苦しくない死
・交わりの死(孤独死とは逆と考えるとわかりやすい)
その中でも究極の良き死とは“平安な死”
魂の平安、永遠の命、等々。
それはお金や家族など失われることの無い
絶対的な安心感。
信仰など絶対的な所からやってくる
全てを超越した安心感
魂の安らぎ。
これを聞いてある方を思い出しました。
ある信仰をお持ちで
「死は復活ですから怖くはありません」
そうおしゃっていました。
患者さんの想いをご本人と全く同じに
完全にわかることは出来ないでしょうが
わかろうとしてくれている姿勢は伝わるもの。
それが寄り添うと言うことなのでしょうね。
貴重なお話を聴くことが出来て本当に良かったです。
この講演会に誘って下さった加藤さんに改めて感謝します。
ありがとうございました
ホスピスを作られターミナルケアに力を入れてこられた
柏木先生を初めて知ったのは父が闘病した時。
『ベッドサイドのユーモア学』等の著書を読んで
「こんなお医者さんが近くにいたら・・・」と思ったものでした。
まさかあの先生のお話を生で岐阜で聴けるとは!!
本当に嬉しかったです。
“寄り添う”と言う言葉は
最近よく聞かれるようになりましたが
その本当の意味に合っているのか
怪しいと思うこともしばしばです。
ましてや「死」と言う現実をを直視している人に
寄り添うと言うのはどれだけ大変か。
閉ざしてしまっている心の扉を開けるには“笑い”が一番
そう先生はおっしゃっています。
つまりはユーモアが大切だと。
これは他の多くの先生もおっしゃっていて
あのアルフォンス・デーケン先生も同様でした。
どんなにご本人にとって良かれと思っても
無理強いすれば心を閉ざされるだけ。
まずは心をほぐさなければ何も始まりません。
特に末期患者さんの切なる願いは
①苦痛を取り除いて欲しい
②私の気持ちをわかって欲しい
苦痛を取り除くのは医師にお任せするしかないですが
気持ちをわかろうとすることは医療従事者でなくても出来るはず。
患者を支えるのに大切な力を次のように説明されました。
《一般医療》人間力・(医療の)技術力⇐下から支える
《救急医療》技術力⇐上から差し出す
緊急を要しているので、
この場合は人間力よりも技術力が優先されます
《緩和ケア》人間力・寄り添う力⇐横から
つまり寄り添うと言うのは
その人のすぐ側にいて、
心や身体の痛みなどを共に感じようとすることで
それは上から目線でもなく、
下からのフォロー力とも違うと言うことです。
末期の患者さんは
しっかり寄り添うことが出来れば
死んで行ける力(感謝と安らぎ)を持てるのです。
寄り添って行くために大切なのが人間力!!
そのポイントとして10項目上げられました。
①聴く力
②共感する力
③受け入れる力
④思いやる力
⑤理解する力
⑥耐える力
⑦引き受ける力
⑧寛容な力
⑨存在す力
⑩ユーモアの力
共感力はカウンセリングなどでもとても大切ですが
自分との考え方や価値観とは違っていても
それは一旦横に置き
相手や患者さんの身に自分を置き換えて感じてみる。
と言うことですね。
どの項目も予想はついていた中で
唯一わからなかったのが⑨の存在する力。
患者さんやクライアントと接していると
色々なことが起こり辛くなったり
逃げ出したくなることもあります。
そんな時でも逃げ出さず
その場に踏みとどまれるかどうか。
気付いていませんでしたが
それも大切な点でした!
生と死は表裏一体。
人は生きて来たように死んでいくもの。
これは先生もおしゃっていたし
私も色々な方を見て来て実感していることですが
更には次のように説明されました。
『良き生を生きれば
良き死を死することが出来る』
良き生とは・・・
①感謝する人生
②散らす人生
お金や時間、経験などを自分のために集める生き方ではなく
人のため、周りのために使う生き方
③ユーモアがある人生
ユーモアとは愛と思いやりの現れです
良き死とは・・・
・苦しくない死
・交わりの死(孤独死とは逆と考えるとわかりやすい)
その中でも究極の良き死とは“平安な死”
魂の平安、永遠の命、等々。
それはお金や家族など失われることの無い
絶対的な安心感。
信仰など絶対的な所からやってくる
全てを超越した安心感
魂の安らぎ。
これを聞いてある方を思い出しました。
ある信仰をお持ちで
「死は復活ですから怖くはありません」
そうおしゃっていました。
患者さんの想いをご本人と全く同じに
完全にわかることは出来ないでしょうが
わかろうとしてくれている姿勢は伝わるもの。
それが寄り添うと言うことなのでしょうね。
貴重なお話を聴くことが出来て本当に良かったです。
この講演会に誘って下さった加藤さんに改めて感謝します。
ありがとうございました
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