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懺悔。

2010年10月14日 | 日記
暗い話が続くなぁ..........って思ったけど、夕方の「麻薬Gメン」のテレビを見て思い出した事。


もう10年以上前になる。

私の実家へはいつも車で帰るのだが、なぜかその時は電車で帰った。

その夜、小学校・中学校と一緒だった男の子が卒業以来初めて電話をかけてきた。

と、言っても小学校の時は母親同士が仲良かっただけで私は特に仲良かったわけでは無い(^^;)

彼は運動神経も良く、成績はもう一つだったけど、女子には人気があった。
私は名字が変わっていたので、それをからかわれたりしたくらい。

そんな彼は何があったのか中学生になるとグレた。

授業をサボり、ケンカをして、タバコを吸いほとんど指導室に呼び出された。

私は関係ないので、気にも止めなかったが、卒業後の進路が決まらず卒業した事は噂で聞いた。

そんな人が何の電話だろう?と電話に出た。

「今日、駅で見かけたから。」

........えっ?それだけで電話ってするの?なんて思ってたら昔話が始まった。

「実は卒業してからチンピラになって。それからヤクに手を出してん。」

いきなりの告白にビックリした。

「今も(薬)してるの?」恐る恐る聞いてみた。

「それがな止めようと思っても禁断症状が出てきて大変やねん。街中を歩いてたらその筋の

人間は相手を見たらわかるから売りに来る。また苦しくて買ってしまうねん。」

彼は相づちの間だけ置いて自分の話を坦々と話していく。

「家に居ても幻聴で近所の人が俺の悪口を言ってるのが聞こえてくんねん。で、俺は殺したる~!!って暴れてた。」

「そんなある日、苦しくて目が覚めたら母親が俺の上に馬乗りになって.......[あんたを殺して私も死ぬ!!]って首絞められててん。」

「俺!こんな事してたらアカンって思って母親にベットに縛ってくれ!!ってたのんだ。」

「そこからはあんまり覚えて無いんやけど1週間から10日くらい縛られて、ヤク抜きした。」


一気に話切って、彼は黙った。

「そんな事があったんや........。もう薬はやって無いよね?」って聞いた。

「もう、やってないよ。大事なヤツも出来たしな。」

めちゃくちゃ、ほっとした。


ただ時々、記憶が無くなるらしい。



それっきり何の音沙汰もない。

彼はなぜ私に話そうと思ったのだろう?

もちろん私は誰にも言わないし、その後どうしてるのか彼に電話してまで......

なんて事もしない。


自分のやってきた事、乗り越えた事を誰かに聞いて欲しかったのか?

懺悔の気持ちだったのかな?

なんて思いながら彼がもう二度と手を出さないでいて欲しいと思う。

心の闇に何があったのかは聞けなかった。


我が家の子供達とは薬の怖さについて話したりしている。

簡単に手に入る世の中になっているだけに、ちゃんとした知識も大事なのだ。怖さも。

看護師の友達から廃人になってしまった人の情報も入る。

幼稚園の先生をしている友達からも、受け持った子供の母親が薬で捕まった事があると聞いた。



手に入れる前にもう一度考えて欲しい。