いいえ余興と呼ぶにはあまりにも

　長いテーブルが設置されていました。　
　まるで大宴会が行われるような。
　場所は屋外、通りの真ん中。
　商店が両脇に建ち並び、広い歩道があります。
　そこの車道を歩行者天国に、くつろぎのスペースに変えていました。
　周辺の美味しいレストランが屋台を準備中。
　そのうち、このあたりは様々な旨そうな匂いで充満し、飲めや歌えの大騒ぎになるのか。
　歌ったりしないか。
　と思ったら、ミュージカルが行われるそうで、本当に歌えや踊れや。

気持ちのいい場所

　湿度の低い午前中、微風が部屋を通り抜けていくと、あまりに心地よくてベッドでもソファでも床でもいいから寝てしまいたくなります。
　ちょっと歩いて遠出でもしてみましょうか。
　家を出て日向を歩くと、日差しが思っていた以上に強くて、大汗をかきそうな予感。
　コンビニに入って冷たいお茶を買い、少し涼んで、あっ、冷房が入っているんだ、今日はもう歩くのはよそうかと気弱になります。
　そもそもなんで歩き始めたのだろう。
　部屋で寝ていればよかった。

本当に仕事をしているのか

　隣家のリフォームが始まりました。
　始まっているはずです。
　先週、これから一週間の予定で作業をしますと、案内の紙がポストに入っていたのだから。
　まったく物音がしません。
　でも、隣の部屋の前を通ると、玄関の扉が開いていて、大きな道具箱が見えます。
　こんなに静かだなんて、どんなことをしているのだろう。
　人が住んでいたのとき生活音の方が大きかった。
　そんなことを言ってはいけない。

気分次第 走るも歩くも

　ん？　重い。
　後輪が引きずられるような感じ。
　タイヤを見ると空気が抜けています。
　一瞬前まで、とても気持ちよく自転車を走らせていたのに。
　近くに自転車店があったはずなので、空気入れを借りに行きました。
　店先に空気入れのホースが巻いてあり、「無料です、お気軽にどうぞ」と案内が出ています。
　店の人に声をかけ、空気を入れました。
　すぐには抜けません。
　乗らないで押していけば、家までもつだろうか。
　自転車を押して歩きました。
　ところが、車輪が回転を始めると、あっという間にタイヤはぺしゃんこになってしまいました。
　さっきの店に戻り、修理をしてもらうことも考えました。
　でも家に戻れば、自分で直せます。
　歩くと、たぶん1時間。
　天気がいいので、そのまま歩き続けました。

雨の乱打

　窓ガラスに打ちつける雨。
　時折激しくなって、CDの音楽が聴こえず、音量を上げます。
　すると、快適だった曲がにわか騒音になってしまい、音を絞ります。
　激しすぎる雨音は、心の均衡を失わせ、微かな不安を生じさせてしまう。
　仕事に集中できない。
　増水、冠水、雨漏り、崩落。
　こんな日に、落ち着いて職場で仕事をしている人が、本当にいるのだろうか。
　ぼくだったら休業。
　雨音がうるさいのでお休み。